リバティアイランド
牝47戦5勝[5-2-0-0]
今年も素晴らしいメンバーが集うであろうドバイシーマクラシックにあって主役級の扱いを受けている。同じ三冠牝馬のジェンティルドンナがドバイシーマクラシックで2年連続連対(1勝)、アーモンドアイはドバイターフで勝利とドバイで結果を出していることからも、好勝負は約束されたようなものか。また、2023年のワールドベストレースホースランキングで自身と並び牝馬の最高位に評価された英国のエミリーアップジョンとの対決にも注目。ライバルは牡馬を含めて五指に余るが、「女の戦い」には負けられない。
オーギュストロダン
牡410戦7勝[7-1-0-2]
3歳の昨年は英・愛ダービー、アイリッシュチャンピオンS、BCターフを制覇。日本が世界に誇るディープインパクトのラストクロップにして代表産駒の地位を築き上げた。ドバイシーマクラシックでは日本勢のライバルになるが、この馬に負けるなら納得のファンも少なくないのではないか。本番1か月前の2月末に地元のダンドーク競馬場で実戦形式の追い切りを消化と乗り込みは順調で、ダートのBCクラシック制覇を期しての現役続行と視線の先にある目標も大きい。今シーズンを占う初戦の走りに注目だ。
エミリーアップジョン
牝59戦5勝[5-2-0-2]
昨年のコロネーションカップ(G1)でウエストオーバーら、牡馬を撃破し戴冠。その後のキングジョージで大敗し、休養入り。今回が復帰初戦になる。ドバイは初遠征。
スターズオンアース
牝512戦3勝[3-5-4-0]
昨年は4戦未勝利に終わったが、いずれもG1で3着以内。大阪杯でのハナ差(2着)をはじめ、ヴィクトリアマイルと有馬記念も勝ち馬から1馬身圏内の接戦を演じた。ジャパンCではイクイノックスに5馬身差をつけられたものの相手は日本の史上最強馬。2着のリバティアイランドとは1馬身差しかなく、蹄の不安により天皇賞(秋)を回避後だったことに加え、大外に近い枠順という状況からも勝負づけは済んでいない。雪辱を果たして女王の座を奪還したとき、自ずとドバイでの勝利へ近づくことになる。
ジュンコ
セ515戦7勝[7-3-3-2]
昨年本格化し、バイエルン大賞(G1)、香港ヴァーズ(G1)と連勝を飾った。昨年のドバイ遠征ではドバイターフ(G1)で6着。今年は地元フランスシャンティイで復帰するも2着に惜敗。本番は調子を上げてくるか注目。
レベルスロマンス
セ617戦11勝[11-0-0-6]
一昨年のBCターフ馬。昨年はドバイシーマクラシック7着など歯車が狂ったように見えたが、昨年12月に復帰初戦を飾ると、前走のアミールトロフィー(G3)では、ゼッフィーロ以下を完封し復活をアピールして見せた。
ジャスティンパレス
牡513戦5勝[5-2-2-4]
昨年のドバイシーマクラシックで鮮烈な走りを披露したイクイノックスに対し、宝塚記念で1馬身少々の3着、天皇賞(秋)でも2馬身半差の2着という戦績には、世界のホースマンも注目せざるを得ないだろう。宝塚記念で2着のスルーセブンシーズが凱旋門賞で好勝負した事実と合わせ、ここで勝ち負けに持ち込むだけの状況証拠はそろっている。有馬記念では最後方から追い込み及ばず4着に終わったが、中山競馬場より直線の長いコースに変わるのは歓迎。巻き返しへの期待値は高い。
シャフリヤール
牡614戦4勝[4-1-3-6]
ドバイシーマクラシックの連覇を狙った昨年は序盤に行き脚がつかず、積極策で制した一昨年とは対照的な内容で5着に終わったが、秋はBCターフでオーギュストロダンから1馬身1/4差の3着、有馬記念でもドウデュースから2馬身圏内の5着と超一流を相手に差のない勝負を演じた。BCターフは最終コーナーの捌きひとつという紙一重、有馬記念も香港ヴァーズのために現地入り後、獣医検査での除外により急な予定変更を迫られた結果。大崩れしなかったのは底力の証明といえ、2年ぶり2勝目のチャンスもある。
スピリットダンサー
セ725戦8勝[8-6-2-9]
イギリス調教馬だが、昨年後半より中東中心に遠征。前走ネオムターフカップ(G2)でキラーアビリティらを完封して優勝。メイダンは1月のジュベルハッタ(4着)で経験しているが、2400m初挑戦と、このメンバーでどこまで上位に食い込めるか。
ポイントロンズデール
牡514戦6勝[6-1-2-5]
英、愛でG2とG3を計4勝。だがG1には今一歩手が届いていない。前走アミールトロフィー(G3)では11着と大敗。巻き返せるか。
シムカミル
牡517戦8勝[8-5-0-4]
昨年のベルリン大賞(G1)を優勝。その後凱旋門賞(G1)に出走し10着。今シーズンは1月カタールで復帰戦を飾ったものの、前走アミールトロフィー(G3)は6着。ドバイは初遠征。
シスファハン
牡617戦3勝[3-5-3-6]
21年のドイツダービー馬。その後は重賞戦線で活躍を続けるも、G1では2着までが続いている。前走3/2ドバイシティーオブゴールド(G2)は3着と健闘した。