ドウデュース
牡512戦6勝[6-1-1-4]
京都記念圧勝からドバイターフを目指した昨年は、現地入り後に左腕節の異常で無念の出走断念。春を全休して秋の天皇賞から復帰するも、今度は武豊騎手が負傷で騎乗できず、宿敵・イクイノックスとの2連戦に完敗と不運が続いた。それでも、武豊騎手が復帰した有馬記念ではスターズオンアースらを破り、人馬そろって鮮やかに復活を遂げた。秋の疲れを取り、今年は3か月の休み明けで臨むが、13日には栗東トレセンのCウッドで6ハロン79秒5-11秒0の猛時計をマークし、リベンジに向けて絶好調を印象づけている。
メジャードタイム
牡46戦5勝[5-1-0-0]
前走ジュベルハッタ(G1)でG1初制覇。重賞連勝中と好調をアピールしている。ゴドルフィンの新星で、今後が期待される逸材。
ロードノース
セ821戦10勝[10-4-1-6]
この一戦に4連覇が懸かるロードノース。同一G1(平地)の4連覇といえば、ウインクスのコックスプレートやイェーツの英ゴールドCという例があるが、世界の競馬史において極めてめずらしい記録であり、このドバイターフでも達成されれば不滅の偉業となる。ここに向けては2月のウィンターダービーで始動する2022年からのルーティンを踏襲。昨年の1着に対して今年は2着と取りこぼしたが、2022年も2着から遠征してパンサラッサと同着優勝している。8歳ながら通算21戦と使い込まれておらず、慣れ親しんだ臨戦過程からも実績通りの評価が必要だろう。
ダノンベルーガ
牡510戦2勝[2-1-1-6]
昨年のドバイターフでは後方から追い込むも3/4馬身及ばず2着に惜敗。中盤からJ.モレイラ騎手の腕が激しく動き、直線でもなかなか加速がつかなかったが、最後の200mから猛然と追い上げて実力の一端は見せた。帰国後の札幌記念は序盤の不利、その後の天皇賞(秋)とジャパンCはイクイノックスらの前に完敗。国内のG1ではひと息の面があったものの、ドバイターフの日本勢は3年連続入着のヴィブロスをはじめ、リアルスティールにヴァンドギャルドと複数の入着を果たした馬が多い。ダノンベルーガにもチャンスは残っているはずだ。
ナシュワ
牝515戦5勝[5-3-4-3]
3歳の時に仏オークスとナッソーステークスで見事な連勝を飾り、昨年は英G1ファルマスステークスを制覇。その後は、勝ち星に恵まれず、10月の英G1クイーンエリザベス2世ステークスでは6着という結果に終わり、その後は休養入り。ドバイターフは復帰戦となる。
ヴォイッジバブル
セ616戦6勝[6-5-2-3]
昨季香港4歳クラシックで2冠を達成し、G1香港マイルは最強馬ゴールデンシックスティに次ぐ2着。最近のG1香港ゴールドカップでは、ロマンチックウォリアーとの激戦を繰り広げクビ差の2着。香港の実力馬がドバイターフで名乗りを挙げるか。
ルクセンブルク
牡514戦6勝[6-3-1-4]
一昨年、欧州芝中距離路線に君臨したルクセンブルクだが、昨年から勝ちきれないレースが続いている。前走のネオフターフカップでも序盤から中団でレースを進め、直線では先頭を目指すキラーアビリティに挑戦。しかし、最終的にはスピリットダンサーの猛追には屈し、4着に終わった。ここで本来の力を示したい。
ファクトゥールシュヴァル
セ513戦5勝[5-4-3-1]
昨年は欧州マイルG1レースで4戦して全て3着以内。まだG1勝利はないが、国際競走の舞台でシルバーコレクターを返上したい。
ナミュール
牝514戦5勝[5-2-2-5]
昨秋のマイルCSでは最終コーナーのほとんど最後方から末脚を炸裂。8度目の挑戦を実らせて待望のG1初制覇を飾った。続く香港マイルでは最強マイラー・ゴールデンシックスティの後塵を拝して3着に完敗したものの、マイルCSと同様に後方2番手から王者を負かしにいった結果。5頭が遠征した日本勢の中で最先着を果たし、トップマイラーへと成長した姿を印象づけている。今回は200m延長の1800mになるが、秋華賞(2着)やオークス(3着)の実績からも距離に何ら不安はない。使い込むより休み明けの方が成績も良く、好勝負の期待は大きい。
ストレートアロン
セ620戦6勝[6-1-2-11]
香港の重賞戦線で活躍。昨年の香港カップでは最後の直線で進路取りに苦戦し、4着に終わる。末脚を伸ばすタイプで展開がはまれば上位に食い込む可能性もあるか。
マテンロウスカイ
セ517戦5勝[5-4-4-4]
前走の中山記念は絶好の手応えで3番手をキープし、直線では2馬身突き抜ける完勝劇。それが重賞初制覇とは思えない完璧な立ち回りを披露し、5歳にして本格化を印象づけた。昨年以降の9戦のうち、中山記念を含む6戦がドバイターフと同じ1800m。左回りの東京競馬場ではメイSにエプソムC、東京新聞杯と勝ちあぐねてきたが、広いコースでは瞬発力不足の面があるため、同じ左回りでも直線がより短いメイダン競馬場に変わるのは歓迎だろう。松永幹夫調教師と横山典弘騎手の競馬学校同期生タッグによる熟練の仕事にも注目だ。
カイロ
牡410戦3勝[3-4-1-2]
昨年の愛2000ギニーではパディントンの2着。その後は古馬の壁に跳ね返されている。4歳となり成長をアピールできるか。
リアルワールド
セ723戦7勝[7-3-3-10]
昨年、一昨年とドバイワールドカップデーに出走、その後は着外のレースが続いたが、前走のリステッドレースでは約2年ぶりにV。復活なるか。
サンドナート
セ820戦5勝[5-5-4-6]
一昨年にUAEに移籍。昨年はアルクオーツスプリント(G1)とスプリント路線に挑戦も8着。その後は本来のマイル路線に戻り、今年はすでに3戦を走ってG2、1勝を含む、全て3着以内。
カリフ
セ519戦3勝[3-3-4-9]
ドイツからUAEに移籍。ネオムターフカップでは3着。
キャットニップ
セ510戦4勝[4-1-2-3]
アメリカ芝路線からの挑戦。ペガサスワールドカップでは最後に僅かに差され3着だった。好位からレースを進めるタイプで、流れが向けば上位入線もあるか。