昨年のマイルCSでG1初制覇を飾ってから今年は5戦未勝利ではあるものの、群雄割拠のマイル路線にあってペルシアンナイトが信頼性の高い実力馬であることに変わりはない。マイル・中距離路線に主戦場を絞った昨秋以降では、休み明けの富士Sと中山記念でいずれも5着に敗れた一方、叩き2戦目のG1では1勝、2着2回と連対を確保してきた。大舞台で陣営の計算通りに力を発揮し、しっかりと結果を残せるのは、ペルシアンナイトが高い総合力を備えていることの証明に他ならない。

今春は2戦目の大阪杯で型通りの良化を見せて2着に食い込むと、3走目にあたる安田記念では6着に終わったものの、出遅れ気味のスタートから直線でも包まれる形となり消化不良の内容。秋2戦目のマイルCS（2着）も鮮やかな末脚を見せ、優勝馬ステルヴィオとアタマ差の接戦だった。前述の安田記念や日本ダービー（7着）を除けば、G1での敗戦時は最大でも3/4馬身差（大阪杯2着）と僅差に持ち込んでおり、実力を出し切るレースができれば自ずと結果はついてくるはずだ。