クロコスミア
性齢 | 牝5 |
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父 | ステイゴールド |
母 | デヴェロッペ |
母の父 | ボストンハーバー |
調教師 | 西浦勝一 |
前走のエリザベス女王杯は実に惜しい敗戦だった。スタートからハナに立って主導権を握ると、3コーナーからの下り坂を利用してペースを上げ、直線で3~4馬身のリードを築く完ぺきな立ち回りを演じたが、リスグラシューの強襲に屈して2着。それも2年連続のクビ差と、本当にあと一歩というところでG1制覇を逃した。
この2年のエリザベス女王杯はともに良馬場で行われ、走破時計は自分でペースを作った今年の方が、2番手から4角先頭で抜け出した昨年より1.2秒も速い。その一方で上がり3ハロンは0.3秒遅いだけで、3着馬を3馬身(0.5秒)も離している。昨年は3着馬とはアタマ差しかなく、さらに0.5秒差の圏内に自身を含め8頭がひしめく大接戦だった。
消長が激しいとされる牝馬にあってクロコスミアは5歳終盤に差し掛かったが、体重は前走が自己最高の436キロ。時計や着差の比較でも衰えどころか成長さえ感じさせている。思えば、父ステイゴールドがラストランの香港ヴァーズで悲願のG1制覇を成し遂げたのは7歳のこと。最後の最後まで若さを保ち、諦めなかった父の血が、親子制覇に導いてくれるかもしれない。
クロコスミアの競馬データ