香港ヴァーズ

Hong Kong Vase

2018/12/9(日) 15:00発走

シャティン競馬場

クロコスミア

クロコスミア
性齢 牝5
ステイゴールド
デヴェロッペ
母の父 ボストンハーバー
調教師 西浦勝一

前走のエリザベス女王杯は実に惜しい敗戦だった。スタートからハナに立って主導権を握ると、3コーナーからの下り坂を利用してペースを上げ、直線で3~4馬身のリードを築く完ぺきな立ち回りを演じたが、リスグラシューの強襲に屈して2着。それも2年連続のクビ差と、本当にあと一歩というところでG1制覇を逃した。

この2年のエリザベス女王杯はともに良馬場で行われ、走破時計は自分でペースを作った今年の方が、2番手から4角先頭で抜け出した昨年より1.2秒も速い。その一方で上がり3ハロンは0.3秒遅いだけで、3着馬を3馬身(0.5秒)も離している。昨年は3着馬とはアタマ差しかなく、さらに0.5秒差の圏内に自身を含め8頭がひしめく大接戦だった。

消長が激しいとされる牝馬にあってクロコスミアは5歳終盤に差し掛かったが、体重は前走が自己最高の436キロ。時計や着差の比較でも衰えどころか成長さえ感じさせている。思えば、父ステイゴールドがラストランの香港ヴァーズで悲願のG1制覇を成し遂げたのは7歳のこと。最後の最後まで若さを保ち、諦めなかった父の血が、親子制覇に導いてくれるかもしれない。

クロコスミアの競馬データ