ディアドラ
性齢 | 牝5 |
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父 | ハービンジャー |
母 | ライツェント |
母の父 | スペシャルウィーク |
調教師 | 橋田満 |
世界を渡り歩いた1年の総決算として、三たび香港へ舞い戻るディアドラ。昨年の香港カップから一時帰国を経てドバイ、香港(クイーンエリザベス2世カップ)、英国、アイルランド、英国、そして今回の香港ヴァーズで8か所目の経由地を迎える。英国に滞在した夏場には8月のナッソーステークスで待望の海外G1制覇を果たし、長い旅路を自らの力で成功の域に到達させた。
G1連勝を狙ったアイリッシュチャンピオンステークスは、ゴール前の勢いで勝ち馬をはるかに上回りながら脚を余す格好の惜敗を喫した一方、続く前走の英チャンピオンステークスでは、重い馬場状態に対応して3着。5歳後半にしてさらなる進化を見せたことは、日本調教馬の新たな可能性を開いたといえるだろう。
今回のシャティン競馬場はすでに香港Cで2着の実績を残している舞台。欧州のタフな馬場でパワーアップした現在のディアドラが、どれほどのパフォーマンスを見せてくれるのか興味深い。2000mを超える距離は3戦してオークスでの4着が最高と実績はないが、だからこそ、香港ヴァーズの2400mは進化を量るためにも打ってつけの条件となるはず。欧州でクリスタルオーシャンやマジカルらの超一流たちと戦ってきた経験が、伊達ではないところを見せてほしい。