香港ヴァーズ

Hong Kong Vase

2019/12/8(日) 14:45発走※出走日時は日本時間

シャティン競馬場

ラッキーライラック

性齢 牝4
オルフェーヴル
ライラックスアンドレース
母の父 Flower Alley
調教師 松永幹夫

前走のエリザベス女王杯で1年8か月ぶりの勝利を挙げ、鮮やかに復活を遂げたラッキーライラック。先行して上位争いに絡むものの、ゴール前で差し込まれる悔しいレースが続いていたが、初コンビのC.スミヨン騎手に導かれて中団待機から目の覚めるような末脚を炸裂させた。強烈な瞬発力を発揮できたことは、この馬に単なる1勝以上の価値をもたらしたと言えるだろう。

デビュー当初のラッキーライラックは世代の先頭を走っていた。無傷の3連勝で2歳女王に輝くと、3歳初戦のチューリップ賞も2馬身差で快勝。クラシック初戦の桜花賞は当然のように1番人気の支持を集めた。しかし、アーモンドアイの驚異的な末脚に初黒星を喫して順風満帆の競走生活が一変。長らく勝利から遠ざかることになってしまった。

ようやくきっかけをつかんだラッキーライラックにとって、この香港ヴァーズ挑戦は足場固めの好機だ。近走は1600mと1800mでの切れ味勝負に後れを取っていたが、長めの距離で脚を溜める形になれば、前走のような爆発力を発揮できることが分かった。ここまで2000mを超える距離は2戦し、エリザベス女王杯勝ちとオークス(3着)で適性も証明している。ここで再び末脚を炸裂させ、来季への展望を大きく開きたい。