グローリーヴェイズ
性齢 | 牡4 |
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父 | ディープインパクト |
母 | メジロツボネ |
母の父 | スウェプトオーヴァーボード |
調教師 | 尾関知人 |
グローリーヴェイズが香港ヴァーズでG1初制覇を飾れば、なかなかドラマチックなストーリーになる。日本語表記こそ異なっているが、馬名のヴェイズとレース名のヴァーズは、つぼや花瓶を意味する英語の“Vase”。「栄光のつぼ」と名づけられた馬が香港ヴァーズに参戦するだけでも良くできた筋書きだ。
2歳10月にデビュー勝ちしたグローリーヴェイズだが、体質の弱さが原因で約2か月以上の間隔を空けながら競走生活を続けてきた。3戦目のきさらぎ賞では先頭に顔をのぞかせながら差し返されて2着に惜敗。賞金が不足して皐月賞にもダービーにも縁のない春を過ごした。それでも夏場にオープン入りを果たし、続く菊花賞では大外枠の不利を克服して5着に食い込んだ。
その菊花賞では同じように体質が弱く、夏以来の実戦だったフィエールマンに3馬身近い差をつけられたが、さらに3か月を空けた年明けの日経新春杯で重賞初制覇。次戦の天皇賞(春)で再びフィエールマンと相まみえると、半年前につけられた差を一気にクビひとつまで詰めてみせた。再始動の京都大賞典は序盤に力んだうえ、直線で鞍上が手綱を引く不利も受けるなどチグハグな内容で6着も、デビュー以来最長の休み明けを叩き、走り慣れた2か月のレース間隔となる今回は、本来の走りを見せてくれるだろう。