注目馬NOTABLE HORSE

タワーオブロンドン

性齢 牡6
Raven's Pass
スノーパイン
母の父 Dalakhani
調教師 藤沢和雄

デビューからの全17戦で2番人気以内に推され、それに応える堅持な走りでスプリント界の頂点を極めたタワーオブロンドン。2歳時に朝日杯フューチュリティSで3着、明け3歳にはアーリントンCを勝つなど、4歳初戦の東京新聞杯まではマイルを主戦場としていた。その間は5戦1勝と決め手に欠けたが、4歳2戦目の京王杯スプリングCで距離を短縮するとレコード勝ち。それを境にサマースプリントシリーズで飛躍を遂げ、スプリンターズSまで一気に駆け上がった。

今年は王者として足場を固めるはずだったが、勝負の高松宮記念で12着に大敗すると、前年にレコード勝ちの京王杯スプリングCでも8着に完敗。その後は蹄の不安で実戦から遠ざかるなど誤算が続いている。ただ、その2戦の敗因は湿った馬場にあるようで、タワーオブロンドンの戦績からも明確な傾向を見て取れる。全17戦のうち稍重より悪化した4戦では2着が1回あるのみ。連逸したケースは道悪とマイル戦にほぼ限られており、良馬場の1500m以下であれば、他馬より重い58kgを負担したオーシャンSの3着以外は連対を守っている。

今回は7か月ぶりの実戦が課題だが、3歳時のキャピタルSは6か月半ぶりのマイル戦で2着と結果を出した。当時と同じW.ビュイック騎手を鞍上に迎える点は心強く、香港スプリントが良馬場で行われるなら持ち味を発揮してくれそうだ。