注目馬NOTABLE HORSE

ダノンスマッシュ

性齢 牡6
ロードカナロア
スピニングワイルドキャット
母の父 Hard Spun
調教師 安田隆行

2年連続の香港スプリント挑戦で雪辱を狙う。昨年はゲートで後手に回り、先頭から5馬身ほどの位置を追走。馬群の外から進出して懸命に追い上げたものの、1着のビートザクロックに3馬身1/4差及ばなかった。遠回りしながらも直線は突き放されておらず、発馬さえ互角ならばと悔いが残る内容だった。

あれから1年が経ち、ダノンスマッシュはいよいよ完成の域に達した感がある。今季始動戦のオーシャンSを快勝して臨んだ高松宮記念は、初の重馬場で伸びを欠き10着に大敗したものの、続く京王杯スプリングCではゲートを決めて悠々と逃げ切り。1200m以上の距離は3歳時のNHKマイルC(7着)以来だったが、全く危なげない内容を見せた。優先出走権とともに挑んだ安田記念は距離が長く完敗したが、ベストの1200mに戻った今秋は初戦のセントウルSを快勝、スプリンターズSでもG1初連対を果たして進化を裏づけている。

この2戦とも好位差しの正攻法で結果を残したことに価値があり、とりわけスプリンターズSは1着馬と3着馬が最後方からの追い込みという展開。勝ち馬のグランアレグリアは春秋マイルG1制覇を果たす別格の存在ということを思えば十分に胸を張れる内容だ。充実した現在の姿をもってすれば、昨年以上の結果も大いに期待できるだろう。