性齢 | 牝6 |
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父 | Night Of Thunder |
母 | Pure Illusion |
母の父 | Danehill |
調教師 | J.クイン |
G1レース4勝を誇る英国の女傑スプリンターが、史上初の快挙に向けて厚く、高い壁に挑む。欧州からの遠征馬は香港スプリントで不振をかこっており、G1昇格後の2002年以降に参戦した30頭余りで2013年のソールパワーによる2着が最高。当時はロードカナロアにレース記録となる5馬身差をつけられた。ハイフィールドプリンセスが優勝すれば牝馬としても初。今年の香港国際競走で最大級のインパクトとなるだろう。
最前線に台頭したのは5歳のシーズンも後半に突入した昨年の8月だった。モーリスドゲスト賞を7番人気で制すと、12日後にはナンソープS、さらに3週後のフライングファイブSと、仏英愛と飛び回って電光石火のG1レース3連勝。次戦では米BCターフスプリント(4着)も経験し、カルティエ賞では牡馬たちを抑えて最優秀スプリンターを受賞した。
5月に始動した今年は6月のロイヤルアスコット開催でキングズスタンドS(2着)、4日後のクイーンエリザベス2世ジュビリーS(3着)と優勝争いを演じ、G2勝ちを挟んでナンソープSも2着と堅実無比に活躍。フライングファイブSはゲートで後手を踏み5着に終わったが、前走のアベイドロンシャン賞で4度目のG1制覇と巻き返した。6歳の終盤でも衰えは全く見られず、十分に通用するだけの実力はある。3か国でのG1勝ちに米BC遠征と経験値も高く、あとは欧州のスプリンターに課題とされるコーナーを克服できるかだ。