性齢 | 牝5 |
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父 | モーリス |
母 | ジェンティルドンナ |
母の父 | ディープインパクト |
調教師 | 斉藤崇史 |
1年前の今ごろはオールカマーからエリザベス女王杯を連勝してG1初制覇を成し遂げ、有馬記念でもイクイノックスの3着に食い込むなど、牝馬の枠を超えて中距離戦線のトップホースに台頭したジェラルディーナだが、さらなる飛躍を期待された2023年はまさかの未勝利と停滞してしまった。
4月にはクイーンエリザベス2世C(QE2C)で香港遠征を経験するも、7頭立ての6着に完敗。現地入り後の状態こそ良好だったものの、本番当日はイレ込みが激しく出遅れ、後方のままレースを終えた。また、前走のエリザベス女王杯もレース前からテンションが高く、ゲートを伸び上がるように出遅れると、リズムに乗れないまま5着で連覇を逃す結果に。これら2戦に表れたように、依然として精神面に課題を残している。
ただ、結果を出せていない一方でG1ホースの片鱗も見せてきた。エリザベス女王杯はR.ムーア騎手の手腕に助けられた部分もあるが、並みの馬なら大敗しても不思議のない内容。QE2Cから帰国後の宝塚記念は4着ながら、上位3頭はイクイノックス(今季世界最強)、スルーセブンシーズ(凱旋門賞4着)、ジャスティンパレス(春の天皇賞馬)で、イクイノックスと1馬身少々、ジャスティンパレスとはアタマ差しかなかった。それらと比較すれば、香港ヴァーズは勝利も望める相手関係。5歳終盤でも衰えた印象はなく、当日に落ち着きさえあれば巻き返せるはずだ。