性齢 | 牡4 |
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父 | ディープインパクト |
母 | ワイルドウインド |
母の父 | Danehill Dancer |
調教師 | 池江泰寿 |
デビュー以来、崩れることなく堅実に成績を伸ばしてきたゼッフィーロにとって、重賞初制覇の勢いをもって挑む香港ヴァーズは腕試しに絶好の舞台となりそうだ。明け3歳の2月まで遅れたデビュー戦は好位から差し切って危なげなく勝ち上がるも、当時は鞍上の岩田望来騎手に気性面の幼さを指摘されていた。
続く2戦は課題に直面してクラシックに間に合わず、夏場にかけて2勝を追加すると、休養から復帰した今年1月から3勝クラスでも連続2着と足踏み。ただ、2戦目の但馬Sで1年ぶりに手綱を取った岩田望来騎手が、それまでの好位差しから中団に控える形を試みたことがきっかけとなる。3戦目の御堂筋Sは2400mへの延長でもスムーズに折り合い、長く脚を使って差し切りを決めた。
学習能力が裏目に出たのか、オープン入り後のメトロポリタンSと目黒記念は序盤の行き脚が鈍く、後方から追い込み切れずに惜敗が続いたが、ゲート練習を重ねるなど対策して臨んだオールカマーではそれも改善。中団追走から直線で狭くなる場面がありながらもタイトルホルダーにクビ差の3着と迫り、抽選を突破して出走にこぎつけたアルゼンチン共和国杯では、J.モレイラ騎手の巧みな手綱捌きも助けられて重賞初制覇とした。課題を消化しながら完成に近づき、香港ヴァーズには幸運も重なっての招待。G1制覇へ追い風が吹いている。