英インターナショナル
ステークス

International Stakes

2019/8/21(水) 23:35発走※発走日時は日本時間

ヨーク競馬場

見どころ

世界ランク首位として負けられない一戦に臨むクリスタルオーシャン(右)。(Photo by Getty Images)

比較上は希望も見えるシュヴァルグラン、スピードへの対応が鍵

英インターナショナルステークスは中・長距離の本格派とマイラー、さらに3歳馬と古馬の点と線が交わる要衝。今年も現役最強クラスのクリスタルオーシャンを筆頭に、古馬と3歳の各路線を代表する強豪が集結して見どころは尽きない。

流れを支配するのは世界ランク首位で先行力があるクリスタルオーシャンだろう。実績からも勝利に最も近い存在であることは間違いない。ただし、今回は初対戦の3歳馬やマイルのG1ホースなど、これまでとはひと味違う相手関係になる。

クリスタルオーシャンはインターナショナルSと同じ中距離のプリンスオブウェールズステークスを快勝したが、当日は2400mのG1レースに実績のある本格派が上位を占めた。道悪でスピードを問われず、スタミナを要したことが味方したようだ。直線が約1000mと長く平坦なコースに変わる今回は、マイラータイプのスピードと瞬発力を封じ切れるかが鍵。とりわけ、プリンスオブウェールズSで対戦していない3歳馬は気になる存在だろう。

サーカスマキシマスとキングオブコメディは3歳マイル路線の頂上決戦であるセントジェームズパレスステークスでワンツー。サーカスマキシマスは次走のサセックスステークスで古馬を抑え2着(1着は3歳馬トゥーダーンホット)、すでに世代の壁を乗り越えている。また、キングオブコメディはJ.ゴスデン調教師が中距離の適性を高く評価しており、セントジェームズパレスSも脚を余したような形の惜敗だった。現地ブックメーカーの前売り評価も高く、絶好調のL.デットーリ騎手とのコンビが実に不気味だ。

3歳馬ではサーカスマキシマスと同厩の英ダービー馬アンソニーヴァンダイクと同3着ジャパンも登録してきたが、アンソニーヴァンダイクは前走のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスで大敗。A.オブライエン調教師は道悪を敗因に挙げているものの、最終コーナーを待たずに失速した内容は物足りない。一方ジャパンは英ダービー後に、G2キングエドワード7世ステークス、G1パリ大賞と重賞を連勝。パリ大賞の走破時計も優秀でスピードを証明している。

海外遠征3戦目で慣れが期待できるシュヴァルグラン。(Photo by Getty Images)

古馬勢ではロードグリッターズが前々走のクイーンアンステークスでG1初制覇を飾っている。3月のドバイターフではアーモンドアイの3着もあり、確かな実力の持ち主だ。前走のサセックスSではサーカスマキシマスに2馬身半ほど後れを取ったが、追い込み脚質に流れが向かなかった面も。クリスタルオーシャンのような強力先行馬の存在と長い直線を利したい。同じことはコース巧者で昨年3着のサンダリングブルーにも当てはまる。

前哨戦のヨークステークスからは1着のエラーカムと4着のリーガルリアリティが臨む。昨年のエラーカムはゴール前で失速し、サンダリングブルーらに差し込まれての3着。今年は溜めを利かせて後続を突き放し、内容に進化もうかがえる。今回は1000万円近い追加登録料を投じており、回収には3着以上の結果が必要。当然、その自信もあるということだろう。リーガルリアリティの4着は重馬場が主要因。前々走は良馬場のエクリプスステークスでエネイブルから3馬身足らずの3着に善戦しており、馬場次第で巻き返す力は十分にある。

シュヴァルグランはキングジョージでクリスタルオーシャンに完敗の一方、アンソニーヴァンダイクには大きく先着。その他の古馬や3歳マイラーとの力関係は分からないが、昨年の3着馬サンダリングブルーには、3か月後のジャパンカップで10馬身余り先着している。実績の乏しい距離で苦戦は免れそうにないが、比較上は上位争いの希望も見える。