シュヴァルグラン
性齢 | 牡7 |
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父 | ハーツクライ |
母 | ハルーワスウィート |
母の父 | Machiavellian |
調教師 | 友道康夫 |
海外初遠征となった前走のドバイシーマクラシックでは2着に敗れたが、その内容は実に惜しいものだった。スタート直後に隣のオールドペルシアンが前をカットし、H.ボウマン騎手が手綱を引く不利。理想的な位置を確保して終始スムーズに立ち回ったオールドペルシアンに対して、シュヴァルグランは最終コーナーで大外からの追撃を強いられて1馬身半及ばなかった。脚勢はゴールまで衰えておらず、ポジションが反対なら着順も入れ替わっていたかという惜敗。序盤の不利が最後まで影響した形だ。
結果としてハーツクライとのドバイシーマクラシック父子制覇は逃したが、今回のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス挑戦で父と同じ道を行くことになった。父は前年の凱旋門賞馬ハリケーンランらとレース史に残る死闘を演じて3着。シュヴァルグランの相手も凱旋門賞を連覇中のエネイブルはじめ世界最高峰の強豪たちになるものの、だからこそ前走で果たせなかった父超えのチャンスにもつながった。
今回は約22時間の長旅を経て現地入りしたが、到着6日後の17日には新コンビのO.マーフィー騎手が跨って追い切られるなど、2度目の遠征で旅慣れた様子が伝えられている。勾配が大きく距離以上のスタミナを求められるアスコット競馬場でも、3000m級の重賞で勝ち負けしてきた実績があれば対応可能なはず。父に優るとも劣らない名勝負を期待したい。