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【海外競馬 ニュースまとめ】2018年10月

2018年10月29日 18:00

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エネイブルが史上7頭目の凱旋門賞連覇

 10月7日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われたG1凱旋門賞(芝2400m)でイギリスの4歳牝馬エネイブル(父ナサニエル、J.ゴスデン厩舎)が同じくイギリスの3歳牝馬シーオブクラス(父シーザスターズ、W.ハガス厩舎)の追い上げをわずかに短首差退けて優勝。2013、14年のトレヴ以来、史上7頭目となる凱旋門賞連覇を果たした。

 エネイブルは今年5月に膝を傷め、ようやく復帰を果たしたのが9月8日のG3セプテンバーS(AW 11ハロン219ヤード)。このレースで、今年のG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスS2着のクリスタルオーシャンに3馬身半差をつけて逃げ切ったとはいえ、管理するゴスデン調教師によれば「まだ80~85%のデキ」だった。

 連覇達成に向けては、そこからどこまで上向くのかが大きなポイントだったが、驚いたのは、凱旋門賞直後の記者会見でゴスデン調教師が「実は前走後に体温が上がり、調教を何度か休まざるを得なかった」と打ち明けたこと。決して万全の状態とは言えない中で、勝ち切ってしまうのだから、エネイブル自身の強さ、そしてゴスデン調教師の手腕には頭が下がるばかりだ。

 ちなみに、これまで年内に1度しか使わずに凱旋門賞を制した例はなく、エネイブルの優勝は史上初の快挙。エネイブルは昨年もイギリス調教の牝馬として史上初めて凱旋門賞制覇を成し遂げており、またしても歴史を塗り替える形となった。次走に予定される11月3日のG1BCターフ(米チャーチルダウンズ競馬場、芝12ハロン)に勝てば、凱旋門賞馬として史上初めてのBCターフ優勝となって、またひとつ歴史を作ることになるが、はたしてどうなるか。今年のブリーダーズカップの大きな見どころとなる。

ウィンクスが史上初のコックスプレート4連覇達成

 10月27日にオーストラリアのムーニーバレー競馬場で行われたG1コックスプレート(芝2040m)をウィンクス(牝7、父ストリートクライ、C.ウォーラー厩舎)が直線で余裕を持って今年のG1ドバイターフ勝ち馬ベンバトルを差し切り優勝。1980年から3連覇したキングストンタウンを超える史上初の4連覇を達成した。

 10月6日の前走G1ターンブルS(芝2000m)は、上がりの競馬になる中で残り200mの時点でまだ7番手と少しヒヤヒヤさせられたが、今回は中団でレースを進め、2番人気のベンバトルを常に射程圏に入れる競馬。安心してみていられるレースだった。


 ウィンクスは他馬が懸命に追われる中、ただ1頭だけ持ったままで最終コーナーに入り、残り100mで完全にベンバトルを交わすと、最後は流してのゴール。残り800m→600mを11秒83、残り600m→400mを11秒51、残り400m→200mを11秒94、さらに最後の200mも11秒99といずれも区間最速タイムで駆け抜けており、ひと言で言えば力が違った。

 振り返ると、ウィンクスは2015年のコックスプレートでは、1998年にマイトアンドパワーが記録したコース改修後のコースレコードを塗り替えて優勝し、2016年はレース史上最大着差となる8馬身差で圧勝。さらに2017年は自身のコースレコードを更新(2分2秒94)し、今年は史上初の4連覇を達成。コックスプレートを走るたびに何らかの記録を打ち立ててきたということになる。

 これで2015年5月のG3サンシャインコーストギニーから29連勝(全て重賞)として、G1は22勝目となったウィンクス。陣営はすでに今年の繁殖シーズンを逃していることから現役を続ける可能性があることを示唆しており、その動向が注目されている。

文:秋山 響(TPC)

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