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【世界の調教師紹介 Vol.24】アンドレ・ファーブル

2019年09月25日 15:00

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フランスを代表する調教師。G1凱旋門賞7勝、フランスのチャンピオントレーナーに輝くこと29回はいずれも他の追随を許さない史上最多記録だ。

アンドレ・ファーブル調教師は1945年12月9日、スペイン生まれ。父が西ドイツのフランス占領エリアで外交官をしていたため、若き日のほとんどをそこで過ごした。1968年にフランスに帰国。法律を学びながら、朝はメゾンラフィットで調教に参加した。

やがて、障害競馬の名調教師だったアンドレ・アデル調教師に師事。同時に騎手としても活躍し、1977年のパリ大障害(1874年に創設されたフランスを代表する障害戦)をアデル厩舎のコールアコールで制するなど250ほどの勝ち星を積み重ねた。

1978年にアデル調教師が亡くなると、アデル厩舎を引き継ぐ形で厩舎を開業。当初は障害馬を中心に手がけ、1980年から1983年にかけてはパリ大障害を異なる馬で4連覇した。

その後は平地に軸足を移し、1982年にアルナスルでフランスのイスパーン賞を制してG1初制覇。1984年にはG1仏2000ギニーをサイベリアンエクスプレスで制し、仏クラシック初制覇を果たした。ドバイのモハメド殿下、画商だったダニエル・ウィルデンシュタイン氏などの大手馬主と蜜月関係を築き、モハメド殿下との関係はゴドルフィンの創設時にこじれたこともあったが、今では良好な関係となっており、近年では2019年のG1仏2000ギニーを制したペルシアンキング、2017年のG1ブリーダーズカップターフを制したタリスマニック、同じくG1凱旋門賞2着のクロスオブスターズなどゴドルフィンの馬を多く任されている。

フランスで数々のG1を勝っているファーブル調教師(中央)。(Photo by Getty Images)

前記したとおり、これまで1987年~2007年まで21年連続、2010~15年にかけて6年連続、そして2017、18年と計29度もフランスのチャンピオントレーナーの座に就き、G1凱旋門賞はトランポリーノ、スボティカ、カーネギー、パントレセレブル、サガミクス、ハリケーンランレイルリンクで7勝。仏クラシックと英クラシックは完全制覇を成し遂げているほか、ハリケーンランでG1キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、アルカングでG1ブリーダーズカップクラシックを制するなど輝かしい実績を残している。

現在の厩舎の主戦騎手はP.ブドー騎手。

近年のG1勝ち
2019年:
仏2000ギニー(フランス):ペルシアンキング
ガネー賞(フランス):ヴァルトガイスト

2018年:
ヴェルメイユ賞(フランス):カイトサーフ
サンクルー大賞(フランス):ヴァルトガイスト

2017年:
ブリーダーズカップターフ(アメリカ):タリスマニック
ジャックルマロワ賞(フランス):アルウケア
ガネー賞(フランス):クロスオブスターズ

2016年:
クリテリウムドサンクルー(フランス):ヴァルトガイスト
ムーランドロンシャン賞(フランス):ヴァダモス
ダルマイヤー賞(ドイツ):エリプティク

文:秋山 響(TPC)

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