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【世界の騎手紹介 Vol.33】ピエール・シャルル・ブドー

2019年09月18日 15:00

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フランスのトップジョッキー。23歳だった2015年に初めてフランスのチャンピオンジョッキーに輝くと、翌年もそのタイトルを手にした若手のエース格。173cmの長身で体重調整に苦しみ、14年にはブーツを履かずに騎乗してJRAから戒告処分を受けたことで話題になってしまったが、その才能は光り輝くものがある。

ペーセー(名前のPierre-Charlesの略称であるP-Cのフランス語読み)の愛称で親しまれるピエール・シャルル・ブドー騎手はフランス出身で1992年12月21日生まれ。父マルクは障害競馬の調教師で、馬に囲まれて育ったブドー自身は自然と騎手を志すことになったという。

フランスの騎手学校であるムーランナヴォンを出たブドー騎手は、父の紹介で入学前から目をかけてくれていたA.ファーブル調教師に師事。2009年4月に初勝利を挙げ、翌年9月にはファーブル厩舎のブリガンタンでG3リュテス賞を制して重賞初制覇。これで若手のホープとして注目されるようになり、2013年にはついに勝ち星を3ケタ(122勝)に乗せるとともに、リーディング3位にまで躍進。翌2014年もランキングは3位だったが、7月にはG1パリ大賞を単勝62.7倍の人気薄ギャラントゥで制して初のG1タイトルも手にした。

ウオッチミーでコロネーションCを勝利したブドー騎手(中央)。(Photo by Press Association)

初めて頂点に上り詰めたのは2015年。エソテリックで制したG1ジャックルマロワ賞を含む179勝を挙げてのものだった。ただし、この年はC.スミヨン騎手と横並びでのもの。初めて単独でチャンピオンの座についたのは、その翌年のことで、この年ブドー騎手は、スミヨン騎手が2013年に記録していたフランスの平地年間最多勝記録(228勝)と1995年にドイツのP.シールゲン騎手(現調教師)が記録した欧州平地年間最多勝記録(273勝)を更新する301勝(フランスで300勝、イタリアで1勝)をマーク。ぶっちぎりでの栄冠となった。

2017年、18年はともにスミヨン騎手の2位(2017年のスミヨン騎手は305勝を挙げて前記した2つの記録をともに更新)に終わったが、バティールでG1ヴェルメイユ賞、ヴァルトガイストでG1サンクルー大賞を制するなど大レースに優勝。2019年にはペルシアンキングでG1仏2000ギニーを制して仏クラシック初制覇を果たすと、チャンネルでG1仏オークスも制している。

近年のG1勝ち
2019年:
コロネーションS(イギリス):ウオッチミー
仏オークス(フランス):チャンネル
仏2000ギニー(フランス):ペルシアンキング
ガネー賞(フランス):ヴァルトガイスト

2018年:
フォレ賞(フランス):ワンマスター
マルセルブサック賞(フランス):リリーズキャンドル
ジャンプラ賞(フランス):インテロジャント
サンクルー大賞(フランス):ヴァルトガイスト

2017年:
ヴェルメイユ賞(フランス):バティール

2016年:
クリテリウムドサンクルー(フランス):ヴァルトガイスト
ジャンリュックラガルデール賞(フランス):ナショナルディフェンス

文:秋山 響(TPC)

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