DATA SEARCH

競馬データ検索

データ検索
  • キャメロット

    Photo by Getty Images

プロフィール

日本のクラシック三冠馬はセントライト(1941年)からオルフェーヴル(2011年)まで計7頭が誕生。10年に1頭の希少な存在になるが、三冠体系の祖である英国では1970年のニジンスキーを最後に出現していない。ほぼ半世紀の間に挑戦したのも2012年のキャメロットだけだ。

キャメロットはデビュー戦から特別な存在感を身にまとい、5頭立ての最後方から悠然と追い込みを決めて完勝。3か月の間隔を開けて2戦目にはクラシックの登竜門であるレーシングポストT(2018年からフューチュリティTに改称)を選択し、連勝を飾って評価を高めた。

わずか2戦でダービーへの足場を固めたキャメロットは、3歳の初戦でいきなり英2000ギニーに挑戦。発馬で後手に回り苦戦を強いられたものの、食い下がる2着馬をねじ伏せて最初の難関を突破する。デビューからの1番人気を守って迎えた英ダービーでは、後方から豪脚を炸裂させて5馬身差の圧勝。ニジンスキー以降ではナシュワン(1989年)、シーザスターズ(2009年)に次ぐ英二冠を達成し、エイダン・オブライエン調教師とジョセフ・オブライエン騎手に史上初となる親子コンビでの英ダービー制覇を贈った。

キャメロットは愛ダービーも快勝して無傷の5連勝とし、2か月半の休養から英セントレジャーに直行。ナシュワンとシーザスターズは出走すらしておらず、ニジンスキー以来の三冠チャレンジは当然のように大きな注目を集めた。

しかし、最後の最後で運に見放されてしまう。この日も後方からレースを進めたものの、最終コーナーで外にスペースがなく内ラチ沿いに進路を取った。すると前方の馬群が壁となって仕掛けのタイミングを失い、スムーズにスパートしたエンケを最後まで捕らえ切れずにまさかの2着。無敗の三冠を逃した代償は大きく、順風満帆の競走生活にも変調を来していった。

その後に凱旋門賞で巻き返しを期すも、日本の競馬ファンがオルフェーヴルの走りに一喜一憂する一方で見せ場なく7着。その後は手術が必要なほどの疝痛に見舞われる。一命を取りとめて翌年も現役を続行したものの、かつての輝きを取り戻すことはできなかった。

現役生活の後半は勢いを失ったキャメロットだが、種牡馬入り後は最初の世代からラトローブを輩出して愛ダービー父子制覇を達成。再び存在感を発揮しはじめている。

基本情報

生年 2009
性別
毛色 鹿毛
Montjeu
Tarfah
母父 Kingmambo
調教師 A.オブライエン
生産者 Sheikh Abdulla Bin Isa Al-Khalifa
馬主 クールモア
通算成績 10戦6勝[6-2-0-2]

競走成績

開催日 場所 レース名 動画 着順 騎手 トラック 距離 馬場状態
2013/06/19 アスコット プリンスオブウェールズステークス(G1) 4 J.オブライエン 2000
2013/05/26 カラ タタソールズゴールドカップ(G1) 2 J.オブライエン 2100
2013/05/06 カラ ムーアズブリッジステークス(G3) 1 J.オブライエン 2000 稍重
2012/10/07 ロンシャン 凱旋門賞(G1) 7 L.デットーリ 2400
2012/09/15 ドンカスター 英セントレジャー(G1) 2 J.オブライエン 2920
2012/06/30 カラ 愛ダービー(G1) 1 J.オブライエン 2400
2012/06/02 エプソム 英ダービー(G1) 1 J.オブライエン 2410
2012/05/05 ニューマーケット 英2000ギニー(G1) 1 J.オブライエン 1600 稍重
2011/10/22 ドンカスター レーシングポストトロフィー(G1) 1 J.オブライエン 1600
2011/07/14 レパーズタウン 未勝利戦 1 J.オブライエン 1600

距離別

距離 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
~1400m 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
1401m~1800m 3 0 0 0 3 100% 100% 100%
1801m~2100m 1 1 0 1 3 33% 67% 67%
2101m~ 2 1 0 1 4 50% 75% 75%

馬場状態別

馬場状態 1着 2着 3着 4着以下 出走回数 勝率 連対 3着内率
良馬場 3 2 0 1 6 50% 83% 83%
稍重馬場 2 0 0 0 2 100% 100% 100%
重馬場 1 0 0 1 2 50% 50% 50%
不良馬場 0 0 0 0 0 0% 0% 0%
TOPへ戻る