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デットーリ騎手、オブライエン師にスノーフォールの凱旋門賞参戦を進言

2021年06月09日 11:11

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 英オークスでディープインパクト産駒のスノーフォールを16馬身差の圧勝劇に導いたL.デットーリ騎手が、英競馬メディア『Racing TV』のインタビューでレースを振り返るとともに、将来性についてコメントしてる。

 今年で50歳を迎えたデットーリ騎手はオークス制覇で英クラシック21勝を達成。フレッド・アーチャーが樹立した135年前の記録に並んだ。「もちろん誇らしいよ。30年間やってきて大きな数字になった」と胸を張ると、続けて「スノーフォールには息をのんだ。見ての通り序盤はとても速く流れたんだ」「彼女は楽に追走していたし、馬場状態も気にしていなかった。残り3ハロン標識で勝負あったね。クラシックレースではそうそうないことさ。タッテナムコーナーで勝ったと思ったし、他の馬が勝つのは難しかったね」「彼女を(外)ラチに向けたら飛び立ったよ。最後まで追っていれば、もう何馬身か絞り出せただろうね。驚くべきパフォーマンスだった」と絶賛した。

 そして、A.オブライエン調教師には2017年にエネイブルがたどった道を勧めたという。「エイダン(オブライエン師)にそう言ったよ。“この先は斤量差(アローワンス)があるし、彼女を負かすのは凄く難しい”とね」「エネイブルは3年続けてやった。スノーフォールは始まったばかりだけど、これほどの器の牝馬を手にしたらビッグレースへ行くべきなんだ」と歴史的名牝に重ねて太鼓判。「彼らは壮大なプランを練るはずさ。シーズン最後の目標が凱旋門賞なのは言うまでもないね。牝馬には斤量の恩恵がある。最大のターゲットさ」と強く背中を押している。

 なお、英ダービーで騎乗するも9着に終わった父フランケル、母スノーフェアリーの超良血馬ジョンリーパーについては「彼はフリーランニングのタイプだから、レースの大半をかけて落ち着かせようとしていた」「だから1マイル1/4(10ハロン)に距離を短縮した方がいいと提案した。彼はいい馬だけど、現時点でこの手のレースには早かったね」と、今後の成長を課題に挙げている。