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3歳馬のギガキック、豪ジ・エベレストをデビュー5連勝で制す

2022年10月16日 10:02

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 芝レースとして世界最高の賞金総額1500万豪ドル(約13億8200万円)を誇るジ・エベレスト(重賞未格付け、芝1200m)が現地15日にランドウィック競馬場で行われ、後方3番手追走の7番人気ギガキックが直線で外から末脚を炸裂させると、中団から馬群の中を伸びる5番人気プライベートアイらをゴール前でまとめて差し切った(0.44馬身差)。

 ギガキックはゲートの出が今ひとつで後方3番手からのレースとなり、そのままの位置で直線に進入。前方にいたモーリス産駒マズ(6番人気)の内を捌いて馬群の外に出た。残り300m地点では好位追走の1番人気ネイチャーストリップが抜群の手応えで先頭をうかがい、これに中団の内ラチ沿いから背後に持ち出されたプライベートアイが追撃。残り100mでもギガキックからネイチャーストリップまで2馬身差あったが、最後の数完歩でプライベートアイともども差し切った。

 苦しい体勢からしぶとく脚を伸ばしたマズがプライベートアイから0.52馬身差の3着争いを制し、ネイチャーストリップはさらに0.01馬身差の4着で連覇を逃す結果となった。

 ギガキックはシザーキック(その父リダウツチョイス)産駒の3歳セン馬。2歳後半の今年2月13日にデビュー勝ちを飾ると、5カ月の休養から7月に復帰して8月には3歳初戦のG3ヴェインステークスで重賞初挑戦、初制覇を飾った。さらに前走のG2デインヒルステークスも制して今回に臨み、無傷の5連勝で強烈に存在をアピールした。

 27歳のC.ダグラス調教師はヴィクトリア州に拠点を置く調教師としてジ・エベレストを初制覇。C.ウィリアムズ騎手にとっても初勝利となった。