凱旋門賞

2021/10/3(日) 23:05発走 パリロンシャン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

タルナワ

性齢 牝6
Shamardal
Tarana
母の父 Cape Cross
調教師 D.ウェルド

昨年の今ごろはヴェルメイユ賞でG1初制覇を飾り、凱旋門賞当日はアンダーカードのオペラ賞でG1連勝としたタルナワ。さらにアメリカのBCターフに遠征して牡馬混合のG1にも勝ち、これらG1レース3連勝を含むシーズン4戦4勝で本格化を告げた。

今年も昨年と同様に長期休養から8月に復帰。凱旋門賞を大目標に掲げて始動戦のバリーローンSを圧勝すると、前哨戦にヴェルメイユ賞ではなく地元のアイリッシュチャンピオンSを選択した。レースは4頭立てながら中距離路線を席巻するセントマークスバシリカ、次期マイル王の呼び声も高いポエティックフレアの強力3歳勢が相手。最後方から直前のセントマークスバシリカをマークしたものの、直線だけの上がり勝負に不利も重なって惜敗した。

それでも、自身より斤量が軽く、中距離の実績も勝る相手に詰め寄った内容には価値がある。昨年のヴェルメイユ賞とオペラ賞でタルナワを勝利に導き、凱旋門賞で1年ぶりのコンビ復活を果たすC.スミヨン騎手も、アイリッシュチャンピオンSの2000mは距離不足という認識。スノーフォールと同じように瞬発力勝負の前哨戦で敗れながら、前売り1番人気へと立場を逆転した点にも評価の高さが表れている。本番での距離延長に加え、馬場状態を問わない万能性を備えているのも強味だ。シーズン当初に定めた照準は決戦を控えて微塵もブレていない。