チェアマンズスプリントプライズ 2026/4/26(日) 15:35発走 シャティン競馬場

見どころPREVIEW

20連勝の偉業が懸かるカーインライジング。(Photo by Getty Images)

カーインライジングが20連勝へ不安なし、2着争いは展開ひとつで混戦

このチェアマンズスプリントプライズに20連勝の偉業が懸かるカーインライジングだが、一連の走りからも実力は抜きん出ており、無事にゴールさえすれば達成は間違いない。その一方で2着以下は混戦。日本のサトノレーヴはじめ各馬の戦略により変わってきそうだ。

昨年のチェアマンズSPでは5番手追走から直線で一気に突き抜け、ゴール前は流す余裕でサトノレーヴに2馬身1/4差をつける楽勝を収めたカーインライジングだが、その一戦から復帰した今季は豪州のジ・エベレストも快勝するなど凄味を増すばかり。12月の香港スプリントをはじめ、目下の連勝はZ.パートン騎手が直線でモニターを確認しながらゴールの遥か手前で手綱を緩め、それでも3馬身や4馬身もの着差を開いて楽勝している。少々出遅れたとしても心配ないと思わせるほどで、不可抗力以外に敗北は想定できない。

カーインライジングは香港でG1を7勝しているが、その2着はヘリオスエクスプレスが5回、残りはサトノレーヴ、レイジングブリザードという今回も対戦する相手。3着もファストネットワークの2回をはじめ、ヘリオスエクスプレスとサトノレーヴが各1回で、残り3回の馬は出走してこないだけに、差し当たり4頭が2番手グループとなる。

カーインライジングと4度目の対戦となるサトノレーヴ。(Photo by Shuhei Okada)

サトノレーヴはカーインライジングと過去に3戦しているが、前回の香港スプリント(9着)はゲートで後手を踏み、R.ムーア騎手が位置の挽回を図るために脚を使わせて余力を失うチグハグな内容。J.モレイラ騎手とコンビの2回はカーインライジングをマークする形から上位入線している。前回は参考外とできるものの、対戦を重ねるにつれて着差を広げられている現状があり、真っ向勝負を挑んでは他馬を利するリスクも生じかねない。

サトノレーヴがカーインライジングに勝負を挑みにいくため、その存在は直線勝負型のヘリオスエクスプレスに好都合。H.ボウマン騎手も今回の遠征を歓迎している。実際に過去3回の対戦はサトノレーヴを見ながら運んでおり、背後から直線に入った2回で接戦、最終コーナーで離れた前回は共倒れのようになった。サトノレーヴにとっては前方のカーインライジングよりも現実的な脅威となる。

ファストネットワークとレイジングブリザードはサトノレーヴが凡走した香港スプリントで上位入線を果たし、次戦のセンテナリースプリントCでも2着のヘリオスエクスプレスに続いた。実績的にはヘリオスエクスプレスに劣っているが、香港スプリントのように逆転可能な力を秘めており、外国勢が加わる今回は再び紛れに乗じることもあるだろう。

サトノレーヴ以外の外国馬はアイルランドのコマンチェブレーブ。1400~1600mを主戦場にしており、1200mは2024年9月の未勝利戦以来となる。歴史的に欧州のスプリンターは香港で振るっておらず、地元のトモダチココロエ、ビューティーウェイヴスと3番手グループといったところか。

(渡部浩明)