香港カップ

2022/12/11(日) 17:40発走 シャティン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

パンサラッサ

性齢 牡5
ロードカナロア
ミスペンバリー
母の父 Montjeu
調教師 矢作芳人

G1獲りへ試金石だった3月のドバイターフでは、代名詞の派手な逃走劇を封印して引きつける巧みなレース運びを披露。一杯に粘り込むとゴールで3頭が鼻面を並べる大熱戦を演出し、ロードノースと優勝を分け合う形でミッションをクリアした。しかし、帰国初戦の宝塚記念はハナを切るのに苦労して8着、続く札幌記念も逃げこそしたものの僚馬ユニコーンライオンに譲ってもらうような格好で先頭に立ち、ジャックドールの追撃をしのぎ切れずに2着に敗れた。

陣営の見解によると帰国後の2戦は気合い不足だったようで、前走の天皇賞(秋)に向けて対策を講じるとパンサラッサの行き脚が復活。1000m通過57秒4の快足で大逃げの形に持ち込み、ゴール前で惜しくも差し込まれたものの2着に粘り込んだ。天に翔けていったサイレンススズカ(1998年)と同じラップだったこともあり、ドバイターフの頃までは「令和のツインターボ」と呼ばれた異名も「令和のサイレンススズカ」へと格上げされるなど、胸のすくような快走は勝ち馬に優るとも劣らぬ喝采を浴びた。

この香港カップでも逃げることはほぼ確実。吉田豊騎手は午前中まで稍重だった札幌記念のようなタフな芝が得意というだけに、ドバイでの実績と併せてシャティン競馬場の馬場は合うはず。劇走の再現に期待が高まるばかりだ。