香港カップ

2022/12/11(日) 17:40発走 シャティン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

ロマンチックウォリアー

性齢 セ4
Acclamation
Folk Melody
母の父 Street Cry
調教師 C.シャム

近年の香港Cは日本勢の活躍が目立ち、地元勢とは明確な差が生じようとしている。この流れを断ち切り、反撃の期待を背負っているのがロマンチックウォリアーだ。今年の香港4歳三冠シリーズをカリフォルニアスパングル(香港マイルに出走)とともにリードし、香港クラシックマイルと香港ダービーで二冠を制覇。ダービー後はクイーンエリザベス2世C(QE2C)も制し、最優秀4歳馬と最優秀中距離馬のタイトルを獲得した。

香港ダービーとQE2Cの連勝は5頭目の快挙。香港ではワールドクラスの中距離馬へ飛躍する目安となっているが、今年のQE2Cはコロナ対策により外国馬の遠征がなく、実力はベールに包まれた部分がある。ただ、この馬はカリフォルニアスパングルともども北半球産馬で、三冠戦では半年早生まれの南半球産馬たちを負かしていた素質の高さが魅力。香港ダービーとQE2Cを連勝した北半球産馬となると、デザインズオンローム(2014年)以来の2頭目でさらに価値が上がる。カリフォルニアスパングルはマイル路線で王者ゴールデンシックスティに次ぐ地位を固めており、ロマンチックウォリアーも相当な実力の持ち主と想像できる。

今季は一頓挫あって始動が遅れたが、QE2C以来となった前走のジョッキークラブCでは力の違いを見せつけて快勝。中距離路線に敵なしを印象づけており、実質的な世界デビューとなる今回で、如何なる走りを披露するか興味は尽きない。