香港ヴァーズ

2022/12/11(日) 15:10発走 シャティン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

ウインマリリン

性齢 牝5
スクリーンヒーロー
コスモチェーロ
母の父 Fusaichi Pegasus
調教師 手塚貴久

アーモンドアイ、リスグラシューのように、近年は2000mを超える距離でも牡馬と互角以上に戦える牝馬はめずらしくなくなったが、ウインマリリンもあと一歩の所まで来ている。昨年は日経賞とオールカマーで牡馬相手にG2を2勝。その間には天皇賞(春)にも挑戦し、レコード決着の5着に健闘した。しかし、満を持してのG1獲りとなるはずだったエリザベス女王杯を前に、肘腫と呼ばれる右前肢の慢性疾患が悪化。不本意な走りで16着に大敗してしまった。

それから5か月を経た今季初戦の大阪杯でも最下位の16着に沈んだが、宝塚記念で7着に持ち直して札幌記念へと駒を進めると、2着のパンサラッサから1馬身半差の3着に粘り込んで復活の狼煙を上げた。そうして迎えた前走のエリザベス女王杯では惜しくも2着(同着)に敗れたものの、掲示板に載った残りの4頭が10番手付近より後ろに位置していたのに対し、ウインマリリンは好位の一角から逃げ馬を捕らえに動く正攻法。負けて強しの十分に胸を張れる内容を残した。

レース後には右トモに腫れが見られたというが、それも1週ほどで回復し、持病を抱える右肘の状態も変わりなく順調とのこと。香港ヴァーズ2勝で優勝候補のグローリーヴェイズには昨年のオールカマー、今年の札幌記念と直接対決でいずれも先着しており、無事に本番を迎えられれば待望のG1制覇を果たしても不思議はない。