香港ヴァーズ

2022/12/11(日) 15:10発走 シャティン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

メンドシーノ

性齢 牡4
Adlerflug
Mill Marin
母の父 Pivotal
調教師 S.シュタインベルク

昨年の凱旋門賞馬トルカータータッソを輩出し、今年もドイツでG1連勝など力をつけてきたアルピニスタが凱旋門賞を制覇するなど、注目が高まっているドイツの競馬界。この香港ヴァーズにはメンドシーノが参戦することになった。これまでドイツ調教馬の優勝はなく、参戦するのも2014年のエンポリ(8着)以来のこと。こうした面にも目下の勢いを感じさせる。

メンドシーノの重賞実績はバーデン大賞での1勝のみだが、当時は前方で先に動いたトルカータータッソに対してひと呼吸置くように追撃してねじ伏せた。かつてはトルカータータッソの主戦でもあったR.ピーチュレク騎手によれば、トルカータータッソは助走から長く脚を使うタイプなのに対し、より瞬発力があるメンドシーノは馬群の中からでも末脚を発揮できるという。その言葉通り、両雄の特性を把握しているからこその騎乗だった。

続く凱旋門賞ではタイトルホルダーに1馬身差の12着に大敗し、次戦に予定していたバイエルン大賞も不良馬場を嫌って回避したが、それらの背景にも瞬発力志向を見て取れる。11戦のキャリアで良馬場でのレース経験はないものの、トルカータータッソを破ったバーデン大賞、アルピニスタと3/4馬身差の接戦を演じた昨年のバイエルン大賞ともども稍重だった。ピーチュレク騎手がつかんでいる感触通りなら、良馬場を見込める香港ヴァーズでは侮れない存在になりそうだ。