性齢 | 牝4 |
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父 | ハービンジャー |
母 | サンブルエミューズ |
母の父 | ダイワメジャー |
調教師 | 高野友和 |
この秋、ナミュールが見せている連勝劇は圧巻の一言に尽きる。富士Sを弾けるような末脚で制し、1年7か月ぶりの勝利を手にすると、続く前走のマイルCSでは当日に乗り替わりのアクシデントをものともせず、さらに威力を増した末脚で鮮烈にG1初制覇。もどかしい戦いを続けていた過去もまとめて断ち切るように驚異的な飛躍を遂げた。
ナミュールは阪神ジュベナイルFで1番人気に推されるなど、早くから素質を評価されていた。しかし、その阪神JFではゲートで後ろにもたれる悪癖により出遅れて4着。明け3歳はチューリップ賞で巻き返し、桜花賞で再び1番人気の支持を集めたものの、今度は内枠有利の馬場状態で大外枠の不運もあり大敗と、デビュー当初は歯車をかみ合わせることができずにいた。
その後にオークスで3着、秋華賞では2着に好走して能力を再認識させる一方、4歳を迎えた今年はヴィクトリアマイルで鞍上が落馬寸前の不利を受けて7着。その雪辱を期した安田記念ではまさかの16着に沈むなど悪循環に陥っていた。しかし、今夏を境に課題だった体質面が強化。それまでは馬体の維持に悩まされ、叩き2戦目でパフォーマンスを落とすことが目立ったが、富士SからマイルCSの際には一段の良化を見せるまでになった。引き続きレース間隔は詰まっているものの、本格化なった今ならもう一丁の期待もしたくなる。