この香港マイルで2年ぶり、史上2頭目の3勝目を狙って8歳初戦を迎えるゴールデンシックスティ。昨年はジョッキークラブマイルで新星カリフォルニアスパングルを下し、香港マイルでは地元と日本の双方で単勝1.5倍の圧倒的人気を集めた。しかし、レースでは中盤の出入りに惑わされるように追撃のタイミングが遅れ、カリフォルニアスパングルを捕らえ切れずにまさかの2着。グッドババ以来となる3連覇の偉業を逃す結果に終わった。

それでも、年明けのスチュワーズCではカリフォルニアスパングル、ロマンチックウォリアーとの三強対決に完勝。台頭する若い力を王者の意地で抑え込むと、前年は3着に敗れた2000mのゴールドCでもロマンチックウォリアーを撃破して完全に失地を回復した。それから2か月を空けて臨んだチャンピオンズマイルでは、カリフォルニアスパングルらを再び下して史上初の3連覇を達成。通算獲得賞金を1億4793万600香港ドルとし、豪州の女傑ウィンクスが持っていた世界記録を塗り替えるとともに、こちらも史上初となる3季連続の香港年度代表馬に輝く金字塔を打ち立てた。

それ以来、224日ぶりの今季初戦に臨む今回も記録が懸かった戦いとなる。勝てばグロリアスデイズ（2013年）の189日ぶりを更新するレースレコード。その分だけ難しいチャレンジを意味するが、成功して同一レース3勝を達成すれば、香港国際競走における2例目の快挙となる。