性齢 | 牡4 |
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父 | Dark Angel |
母 | Mad About You |
母の父 | Indian Ridge |
調教師 | 池添学 |
マッドクールにとって前走のスプリンターズSは実に惜しい一戦だった。ゲートを決めて好位を確保し、直線では先に抜け出したママコチャを追撃。坂上から一騎打ちに持ち込んだものの、首の上げ下げとなった決勝線でわずかにハナ差だけ後れを取った。まさに時の運としか言いようのない惜敗。それでも、G1級の能力をアピールすることはできた。
マッドクールは2歳春に右前脚を剥離骨折し、明け3歳1月までデビューが遅れた。脚元の関係でレース間隔を開ける必要があり、初勝利に3戦を要したものの、5馬身差の圧勝劇から怒とうの4連勝でオープン入り。いきなりの重賞挑戦となったシルクロードSでは5連勝こそならなかったが、次戦の高松宮記念でもワンツーのファストフォース、ナムラクレアと半馬身圏内の3着に逃げ粘ると、続く春雷Sはトップハンデや道中の落鉄を克服する勝利で実力を裏づけた。
その後にひと息入れて臨んだCBC賞は58.5kgのトップハンデでまさかの9着と崩れたが、自身より3kg余り斤量の軽い先行勢を追い掛けた影響もあるだろう。スプリンターズSやシルクロードSで接戦を演じた相手関係から、国内トップクラスの実力馬であることは明らか。2歳時の骨折に加えて蹄にも慢性的な不安を抱え、能力だけで戦ってきたような面があるだけにまだ天井も分からず、香港スプリントで如何なる走りを見せてくれるか楽しみだ。