香港スプリント 2023/12/10(日) 15:50発走 シャティン競馬場

注目馬NOTABLE HORSE

ジャスパークローネ

Photo by 山根英一/アフロ
性齢 牡4
Frosted
Fancy Kitten
母の父 Kitten's Joy
調教師 森秀行

この2023年、4歳で飛躍を遂げたジャスパークローネが、全力で飛ばし続けた1年を香港で締めくくる。昨年5月の葵S後に蹄を痛めて休養を余儀なくされたが、今年3月に復帰すると叩き2戦目で約1年ぶりに勝利。新潟直線1000mの駿風Sも連勝してオープン入りを果たし、一気呵成に重賞戦線へと名乗りを挙げた。

初戦の函館スプリントSはゲートの出が今ひとつで、2番手追走から早々に失速して最下位に大敗したが、次戦のCBC賞では抜群の発馬から主導権を握り、鮮やかに逃げ切って重賞初制覇。続いて北九州記念も外枠をものともしないロケットスタートで逃げ切り、重賞連勝でサマースプリント王者に輝いた。その勢いをぶつけたスプリンターズSでは4着に終わったものの、ハナを切って粘り込むスタイルが国内最高峰でも通用することを証明できた。

勇躍、海外遠征に出た前走のBCターフスプリントは、先行争いから最初のコーナーであわや逸走の形になり大敗したが、能力よりも適性の差が影響したと考えられる。陣営は駿風S後に1000mより1200m向きという感触を示しており、世界が相手の1000m戦ではスピードの限界を超えてカーブに対応できなかった印象。実績十分の1200mに戻る今回は、持ち前のダッシュ力がスプリント大国の香港で通用するか、改めて真価を問われる。