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【クイーンエリザベス2世C:傾向】日本馬の連覇なるか?前走からの流れをくむアルアインは十分に通用か

2018年04月26日 11:00

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 表1は人気別成績。1番人気馬は14年デザインズオンロームら2勝で連対率30%と低いものの、複勝率トップの70%。2番人気馬が昨年のネオリアリズムら最多の4勝をあげており、勝率・連対率はトップだ。

 以下、4番人気馬が2勝、6~9番人気馬も2勝をあげている。上位4番人気以内で大半の8勝と上位人気馬が勝ち切る傾向が強い。ただし、6~9番人気から3着以内に7頭も入っており、これら伏兵馬の激走に注意が必要だ。

 表2はゲート番別成績。年によって8~14頭と出走数は変わるものの、勝ち馬8頭が中央寄りの5~9番ゲートから出ている。昨年のネオリアリズムは6番ゲートから勝利。また、8番ゲートは15年ブレイジングスピードら最多の3勝をあげており、連対率・複勝率40%と好調だ。

 なお、内目の1~2番ゲートからは勝ち馬が出ておらず、また大外のゲートに入った馬も【0.0.0.10】で苦戦傾向にある。

 表3は性別成績。海外馬で多いセン馬が一昨年のワーザーら7勝をあげ、複勝率30%を超えている。昨年は2・3着馬が該当しており、毎年1頭は3着以内に入っている。

 牡馬は昨年のネオリアリズムら3勝。これら3勝中2勝は日本馬による勝利だった。連対率ではセン馬にやや差をつけられている。なお、牝馬は出走数が少ないものの、3着以内馬が出ておらず、苦戦傾向にある。

 表4は前走レース別成績。表の上部は地元香港を含めた海外のレース、下部には日本のレースを記載している。香港4歳クラシックシリーズ最終戦の香港ダービー組が一昨年のワーザーら最多の3勝をあげている。この組の勝ち馬3頭はいずれも前走の香港ダービーを勝利し、3着以内馬7頭はすべて前走で3着以内に入っていた。

 2勝をあげている地元のプレミアプレートは16シーズンから6月に移行。他ではドバイターフ組が09年プレスヴィスら2勝をあげている。また、チェアマンズT組からは10年ヴィヴァパタカが勝利。香港ゴールドカップ組は勝ち馬こそ出ていないものの、2着が3回と多い。

 前走日本のレースでは中山記念組から昨年のネオリアリズム、日経賞組から12年ルーラーシップがそれぞれ勝利している。なお、13年3着エイシンフラッシュ、15年2着ステファノスも含めた3着以内に好走した日本馬4頭はいずれも前走で3着以内に入っていた。今年出走する日本馬ではアルアインが前走大阪杯で3着に入っており、十分に通用しておかしくない。

 最後に表5は国別3着以内数。地元香港勢が一昨年のワーザーら過半数の6勝をあげている。なかでもJ.ムーア調教師の管理馬は過去10年で4勝・2着2回・3着3回。香港勢の中でも抜群の成績を示しており、今年もぜひチェックしておきたい。

 日本馬は過去10年で11頭が挑戦して【2.1.1.7】。昨年のネオリアリズムは初の海外遠征だったが、見事に勝利。個々の能力を発揮できれば、日本馬による連覇の可能性は十分にある。

 他では南アフリカ勢・イギリス勢が1勝ずつをあげている。地元香港勢が中心ではあるが、日本から遠征するアルアインとダンビュライトがどう立ち向かうかに注目したい。