ドバイターフ(G1)
2024年3月31日 (日) 00:10[現地時間 2024年3月30日 (土) 19:10]
UAE メイダン競馬場
芝左1800m
負担重量:4歳以上=牡・セン馬 57kg、牝馬 55kg 南半球産3歳=牡・セン馬 54.5kg、牝馬52.5kg
賞金総額:500万米ドル(約7億5000万円)
1着賞金:290万米ドル(約4億3500万円)
※1米ドル=150円で換算
ドル建ての賞金規模は従来と同額も、円安の進行により円建ての前年比は総額で約7500万円、1着賞金も4000万円余り増加。1着賞金は同じ芝・左回りで距離が200m異なる天皇賞(秋)の賞金総額(4億7520万円)と大きく変わらない。
ドバイにおける2023/2024シーズンからのプログラム改変により、ドバイターフへの前哨戦も大きく組み替えられた。例年、3月上旬の「スーパーサタデー」に行われていたG1ジェベルハッタが1月下旬へ、1月下旬のG2アルラシディヤは12月下旬へとそれぞれ約1か月繰り上げ。2月下旬の牝馬限定G2バランシーンは据え置かれる一方、2月上旬のG2シングスピールSが繰り下げられてバランシーンと同日開催になり、スーパーサタデーでの前哨戦は消滅に。3月下旬の本番まで芝1800mの重賞が1か月間隔で並べられている。
ドバイターフは1996年に「ドバイデューティフリー」の名称で創設。当初はドバイワールドカップと同じナドアルシバ競馬場のダート2000mを舞台とし、1999年にリステッドの格付けを受けた。2000年には施行条件が芝1800mへと大幅に変更されてG3へと昇格。2001年に芝1777mのG2、そして2002年にG1昇格と目まぐるしく条件が変わっていった。2010年にメイダン競馬場が開場後は距離を再び芝1800mに延長。2015年にはドバイターフへと改称し、創設から19年をかけて現在の形に落ち着いた。
2002年のG1昇格からしばらくは南アフリカなど南半球からの遠征も多く、2007年に日本調教馬として初制覇したアドマイヤムーンを含め、優勝馬の調教国が毎年のように変わっていた。しかし、2010年代の中盤から検疫の関係で南アフリカ調教馬の遠征が激減。その頃から日本調教馬が台頭しはじめた。
2014年のジャスタウェイがトラックレコードの1分45秒52で圧勝すると、それで弾みがついたようにリアルスティール(2016年)、ヴィブロス(2017年)が連覇。2019年にはアーモンドアイ、2022年もパンサラッサが優勝(同着)するなど、2016年以降は開催中止となった2020年を除き7年連続で連対を守っている。
レース日 | 調教国 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 調教師 | タイム |
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2023年3月25日 | イギリスイギリス | ロードノース | セ7 | L.デットーリ | J&T.ゴスデン | 1:47:39 |
2022年3月26日 | イギリスイギリス | ロードノース | セ6 | L.デットーリ | J.ゴスデン | 1:45:77 |
日本日本 | パンサラッサ | 牡5 | 吉田豊 | 矢作芳人 | 同着 | |
2021年3月27日 | イギリスイギリス | ロードノース | セ5 | L.デットーリ | J.ゴスデン | 1:46:46 |
2020年3月28日 | 中止 | |||||
2019年3月30日 | 日本日本 | アーモンドアイ | 牝4 | C.ルメール | 国枝栄 | 1:46:78 |
2018年3月31日 | UAEUAE | ベンバトル | 牡4 | O.マーフィー | S.ビン・スルール | 1:46:02 |
2017年3月25日 | 日本日本 | ヴィブロス | 牝4 | J.モレイラ | 友道康夫 | 1:50:20 |
2016年3月26日 | 日本日本 | リアルスティール | 牡4 | R.ムーア | 矢作芳人 | 1:47:13 |
2015年3月28日 | フランスフランス | ソロウ | セ5 | M.ギュイヨン | F.ヘッド | 1:47:76 |
2014年3月29日 | 日本日本 | ジャスタウェイ | 牡5 | 福永祐一 | 須貝尚介 | 1:45:52 |
2013年3月30日 | UAEUAE | サッジャー | 牝6 | S.デソウサ | S.ビン・スルール | 1:47:93 |
2012年3月31日 | イギリスイギリス | シティスケープ | 牡6 | J.ドイル | R.チャールトン | 1:48:65 |
2011年3月26日 | イギリスイギリス | プレスヴィス | セ7 | R.ムーア | L.クマーニ | 1:50:21 |
2010年3月27日 | UAEUAE | アルシェマーリ | 牡6 | R.フレンチ | A.アルライヒ | 1:50:84 |
2009年3月28日 | UAEUAE | グラディアトゥーラス | 牡4 | A.アジュテビ | M.ビンシャフヤ | 1:46:92 |
2008年3月29日 | 南アフリカ南アフリカ | ジェイペグ | 牡4 | A.マーカス | H.ブラウン | 1:46:20 |
2007年3月31日 | 日本日本 | アドマイヤムーン | 牡4 | 武豊 | 松田博資 | 1:47:94 |
2006年3月25日 | イギリスイギリス | デビッドジュニア | 牡4 | J.スペンサー | B.ミーハン | 1:49:65 |
2005年3月26日 | オーストラリアオーストラリア | エルヴストローム | 牡5 | N.ローウィラー | T.ヴァジル | 1:50:54 |
2004年3月27日 | ドイツドイツ | パオリニ | 牡7 | E.ペドロサ | A.ヴェーラー | 1:49:36 |
南アフリカ南アフリカ | ライトアプローチ | 牡5 | W.マーウィング | M.デコック | 同着 | |
2003年3月29日 | 南アフリカ南アフリカ | イピトンベ | 牝4 | K.シェイ | M.デコック | 1:47:61 |
2002年3月23日 | フランスフランス | テールアテール | 牝5 | C.スミヨン | E.リボー | 1:48:75 |
※G1昇格後の優勝馬について掲載
※2009年までナドアルシバ競馬場1777mで開催
※2010年以降は1800mで施行
※馬齢は現地主催者発表(南半球齢で表記)のものを記載しております。
年 | 馬名 | 着順 | 性齢 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|
2023 | ダノンベルーガ | 牡4 | 2 | 吉田豊 | 矢作芳人 |
セリフォス | 牡4 | 5 | M.バルザローナ | 藤原英昭 | |
ヴァンドギャルド | 牡7 | 14 | C.ルメール | 手塚貴久 | |
ドウデュース | 牡4 | 取消 | C.ルメール | 手塚貴久 | |
2022 | パンサラッサ | 牡5 | 1 | 吉田豊 | 矢作芳人 |
ヴァンドギャルド | 牡6 | 3 | M.バルザローナ | 藤原英昭 | |
シュネルマイスター | 牡4 | 8 | C.ルメール | 手塚貴久 | |
2021 | ヴァンドギャルド | 牡5 | 2 | M.バルザローナ | 藤原英昭 |
2019 | アーモンドアイ | 牝4 | 1 | C.ルメール | 国枝栄 |
ヴィブロス | 牝6 | 2 | M.バルザローナ | 友道康夫 | |
ディアドラ | 牝5 | 4 | J.モレイラ | 橋田満 | |
2018 | ヴィブロス | 牝5 | 2 | C.デムーロ | 友道康夫 |
リアルスティール | 牡6 | 3 | M.バルザローナ | 矢作芳人 | |
ディアドラ | 牝4 | 3 | C.ルメール | 橋田満 | |
クロコスミア | 牝5 | 7 | 岩田康誠 | 西浦勝一 | |
ネオリアリズム | 牡7 | 8 | J.モレイラ | 堀宣行 | |
2017 | ヴィブロス | 牝4 | 1 | J.モレイラ | 友道康夫 |
2016 | リアルスティール | 牡4 | 1 | R.ムーア | 矢作芳人 |
2014 | ジャスタウェイ | 牡5 | 1 | 福永祐一 | 須貝尚介 |
ロゴタイプ | 牡4 | 6 | C.デムーロ | 田中剛 | |
トウケイヘイロー | 牡5 | 7 | 武豊 | 清水久詞 | |
2012 | ダークシャドウ | 牡5 | 9 | 福永祐一 | 堀宣行 |
2009 | ウオッカ | 牝5 | 7 | 武豊 | 角居勝彦 |
2008 | ウオッカ | 牝4 | 4 | 武豊 | 角居勝彦 |
アドマイヤオーラ | 牡4 | 9 | 安藤勝己 | 松田博資 | |
2007 | アドマイヤムーン | 牡4 | 1 | 武豊 | 松田博資 |
ダイワメジャー | 牡6 | 3 | 安藤勝己 | 上原博之 | |
2006 | ハットトリック | 牡5 | 12 | O.ペリエ | 角居勝彦 |
アサクサデンエン | 牡7 | 16 | 武豊 | 河野通文 | |
2001 | イーグルカフェ | 牡4 | 9 | 武豊 | 小島太 |