クイーンエリザベス2世カップ(G1)
2025年4月27日 (日) 17:40[現地時間 2025年4月27日 (日) 16:40]
香港 シャティン競馬場
芝右2000m 3歳以上
負担重量:4歳以上=牡・セン馬 57kg、牝馬 55.5kg 南半球産3歳=牡・セン馬 54kg、牝馬 52kg 北半球産3歳=牡・セン馬 51.5kg、牝馬 49.5kg
賞金総額:2800万香港ドル(約5億3200万円)
1着賞金:1568万香港ドル(約2億9792万円)
※1香港ドル=19円で換算
クイーンエリザベス2世カップは香港が英国統治下にあった1975年に女王エリザベス2世とエジンバラ公フィリップ殿下夫妻の来訪を記念して創設された。記念すべき第1回は5月5日にハッピーバレー競馬場のダート1575mを舞台にハンデ戦で行われ、1979年にシャティン競馬場での開催に移った。
施行距離は1400~2200mの間でしばしば変更され、1986年には4月に2000mで開催される一方、エリザベス2世の来訪に合わせて10月にも1600mで行われている。現在と同じシャティン競馬場の芝2000mに固定されたのは、香港が英国から中国に返還された1997年のことだった。
香港でパターンレース(格付け)システムが導入された1992年(1991/1992シーズン)にローカルG2となり、1995年には外国馬にも門戸を開放してローカルG1に昇格。この年はフジヤマケンザンが日本調教馬として初参戦(10着)し、2年後の1997年では、日本からダンスパートナー(8着)とマイネルブリッジ(9着)が遠征。1999年には国際G2の格付けを受け、2001年には香港で4番目となる国際G1に昇格を果たした。
国際G1に昇格した当初は地元の香港をはじめ日本、欧州、南アフリカと優勝馬が分散していたが、2010年以降は香港と日本調教馬しか優勝していない。日本勢は2002年にエイシンプレストンがアグネスデジタルとともに海外G1競走における日本調教馬初のワンツーフィニッシュを達成し、翌年にはレース史上初の連覇も成し遂げた。
2頭目の優勝は2012年のルーラーシップまで遠ざかったものの、2017年のネオリアリズム以降はウインブライト(2019年)、ラヴズオンリーユー(2021年)とコンスタントに活躍。とくに2021年は上位4着までを独占と猛威を振るった。2022年はコロナ禍で日本を含む外国馬の遠征がなく、その年から2024年まで地元のロマンチックウォリアーが史上初の3連覇を達成した一方、2023年と2024年は日本のプログノーシスが2着に続くなど近年はコンスタントに上位争いに加わっている。
レース日 | 調教国 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 調教師 | タイム |
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2024年4月28日 | 香港香港 | ロマンチックウォリアー | セ6 | J.マクドナルド | C.シャム | 2:01:02 |
2023年4月30日 | 香港香港 | ロマンチックウォリアー | セ5 | J.マクドナルド | C.シャム | 2:01:92 |
2022年4月24日 | 香港香港 | ロマンチックウォリアー | セ4 | K.ティータン | C.シャム | 2:00:13 |
2021年4月25日 | 日本日本 | ラヴズオンリーユー | 牝5 | C.ホー | 矢作芳人 | 2:01:22 |
2020年4月26日 | 香港香港 | エグザルタント | セ6 | Z.パートン | A.クルーズ | 2:00:00 |
2019年4月28日 | 日本日本 | ウインブライト | 牡5 | 松岡正海 | 畠山吉宏 | 1:58:81 |
2018年4月29日 | 香港香港 | パキスタンスター | セ5 | W.ビュイック | A.クルーズ | 2:00:21 |
2017年4月30日 | 日本日本 | ネオリアリズム | 牡6 | J.モレイラ | 堀宣行 | 2:04:59 |
2016年4月24日 | 香港香港 | ワーザー | セ4 | H.ボウマン | J.ムーア | 2:01:32 |
2015年4月26日 | 香港香港 | ブレイジングスピード | セ6 | N.カラン | A.クルーズ | 2:02:89 |
2014年4月27日 | 香港香港 | デザインズオンローム | セ4 | T.ベリー | J.ムーア | 2:01:06 |
2013年4月28日 | 香港香港 | ミリタリーアタック | セ5 | T.ベリー | J.ムーア | 2:02:15 |
2012年4月29日 | 日本日本 | ルーラーシップ | 牡5 | U.リスポリ | 角居勝彦 | 2:02:38 |
2011年5月1日 | 香港香港 | アンビシャスドラゴン | セ4 | D.ホワイト | A.ミラード | 2:02:23 |
2010年4月25日 | 香港香港 | ヴィヴァパタカ | セ8 | W.マーウィング | J.ムーア | 2:04:97 |
2009年4月26日 | イギリスイギリス | プレスヴィス | セ5 | R.ムーア | L.クマーニ | 2:02:97 |
2008年4月27日 | 南アフリカ南アフリカ | アーキペンコ | 牡4 | K.シーア | M.デコック | 2:00:80 |
2007年4月29日 | 香港香港 | ヴィヴァパタカ | セ5 | M.キネーン | J.ムーア | 2:01:90 |
2006年4月23日 | 南アフリカ南アフリカ | イリデッセンス | 牝4 | W.マーウィング | M.デコック | 2:02:00 |
2005年4月24日 | 香港香港 | ヴェンジェンスオブレイン | セ4 | A.デルペッチ | D.フェラリス | 2:01:80 |
2004年4月25日 | 香港香港 | リバーダンサー | セ5 | G.スコフィールド | J.サイズ | 2:01:40 |
2003年4月27日 | 日本日本 | エイシンプレストン | 牡6 | 福永祐一 | 北橋修二 | 2:03:80 |
2002年4月21日 | 日本日本 | エイシンプレストン | 牡5 | 福永祐一 | 北橋修二 | 2:02:50 |
2001年4月22日 | ドイツドイツ | シルヴァノ | 牡5 | A.スボリッチ | A.ヴェーラー | 2:03:10 |
※G1昇格後の優勝馬について記載
年 | 馬名 | 着順 | 性齢 | 騎手 | 調教師 |
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2024 | プログノーシス | 2 | 牡6 | 川田将雅 | 中内田充正 |
ノースブリッジ | 3 | 牡6 | 岩田康誠 | 奥村武 | |
ヒシイグアス | 5 | 牡8 | D.レーン | 堀宣行 | |
2023 | プログノーシス | 2 | 牡5 | Z.パートン | 中内田充正 |
ダノンザキッド | 5 | 牡5 | C.ホー | 安田隆行 | |
ジェラルディーナ | 6 | 牝5 | C.デムーロ | 斉藤崇史 | |
2021 | ラヴズオンリーユー | 1 | 牝5 | C.ホー | 矢作芳人 |
グローリーヴェイズ | 2 | 牡6 | K.ティータン | 尾関知人 | |
デアリングタクト | 3 | 牝4 | 松山弘平 | 杉山晴紀 | |
キセキ | 4 | 牡7 | C.スコフィールド | 辻野泰之 | |
2019 | ウインブライト | 1 | 牡5 | 松岡正海 | 畠山吉宏 |
リスグラシュー | 3 | 牝5 | O.マーフィー | 矢作芳人 | |
ディアドラ | 6 | 牝5 | 武豊 | 橋田満 | |
2018 | アルアイン | 5 | 牡4 | C.デムーロ | 池江泰寿 |
ダンビュライト | 7 | 牡4 | T.ベリー | 音無秀孝 | |
2017 | ネオリアリズム | 1 | 牡6 | J.モレイラ | 堀宣行 |
2016 | ラブリーデイ | 4 | 牡6 | J.モレイラ | 池江泰寿 |
ヌーヴォレコルト | 6 | 牝5 | 武豊 | 斎藤誠 | |
サトノクラウン | 12 | 牡4 | Z.パートン | 堀宣行 | |
2015 | ステファノス | 2 | 牡4 | 福永祐一 | 藤原英昭 |
2014 | エピファネイア | 4 | 牡4 | 福永祐一 | 角居勝彦 |
アンコイルド | 10 | 牡5 | K.ティータン | 矢作芳人 | |
2013 | エイシンフラッシュ | 3 | 牡6 | M.デムーロ | 藤原英昭 |
2012 | ルーラーシップ | 1 | 牡5 | U.リスポリ | 角居勝彦 |
2010 | ネヴァブション | 4 | 牡7 | 後藤浩輝 | 伊藤正徳 |
2008 | マツリダゴッホ | 6 | 牡5 | 蛯名正義 | 国枝栄 |
2007 | アドマイヤムーン | 3 | 牡4 | 武豊 | 松田博資 |
2003 | エイシンプレストン | 1 | 牡6 | 福永祐一 | 北橋修二 |
2002 | エイシンプレストン | 1 | 牡5 | 福永祐一 | 北橋修二 |
アグネスデジタル | 2 | 牝5 | 四位洋文 | 白井寿昭 | |
1997 | ダンスパートナー | 8 | 牝5 | 四位洋文 | 白井寿昭 |
マイネルブリッジ | 9 | 牡5 | 坂本勝美 | 伊藤正徳 | |
1995 | フジヤマケンザン | 10 | 牡7 | 蛯名正義 | 森秀行 |