アイリッシュチャンピオンステークス 2024/9/14(土) 23:25発走 レパーズタウン競馬場

レース概要・過去結果HISTORY

昨年はオーギュストロダンがアイリッシュチャンピオンステークスを制覇。(Photo by Getty Images)

アイリッシュチャンピオンステークス 競走条件・賞金HISTORY

アイリッシュチャンピオンステークス(G1)
2024年9月14日 (土) 23:25[現地時間 2024年9月14日 (土) 15:25]
アイルランド レパーズタウン競馬場
芝左2000m 3歳以上
負担重量:4歳以上=牡・セン馬 61kg、牝馬 60kg 3歳=牡・セン馬 58.5kg、牝馬 57㎏

賞金総額:125万ユーロ(約2億100万円)
1着賞金:72万5000ユーロ(約1億1600万円)
※1ユーロ=161円で換算

アイリッシュチャンピオンステークス 歴史HISTORY

アイリッシュチャンピオンステークスは、アイルランドの政財界で活躍するとともに、1951年の愛ダービー馬アークティックプリンスを生産・所有するなど、馬産家としても成功したジョー・マクグラスを称え、「ジョーマクグラスメモリアルステークス」の名称で1976年に創設された。

第1回はフランス調教馬、翌年の第2回も英国調教馬に優勝をさらわれ、アイルランド調教馬は第3回に伝説の伯楽ヴィンセント・オブライエン調教師のインカーマンが初優勝。オブライエン師はフォーダム、グレゴリアン、キングスレイクと第6回まで4連覇を達成した。

1984年には開催場がレパーズタウン競馬場からフェニックスパーク競馬場に変更となり、レース名もフェニックスチャンピオンSへと改められた。この年は種牡馬としても一時代を築くサドラーズウェルズが制し、これがV.オブライエン師にとって最後の勝利(5勝目)となる。1987年の優勝馬トリプティクは凱旋門賞、英チャンピオンステークスを経て来日し、凄まじい瞬発力で富士ステークスを圧勝。日本の競馬界に衝撃を与えた。

フェニックスパーク競馬場が財政難で閉場すると、1991年にはレパーズタウン競馬場での開催に戻り、同時にレース名をアイリッシュチャンピオンSと再改称して現在に至る。1990年代にはドクターデヴィアス(1992年)、ペンタイア(1995年)、ピルサドスキー(1997年)と、種牡馬として日本に輸入された馬も優勝している。

1998年以降、2000年代を迎える10年間はゴドルフィンとクールモアグループの二強時代に突入。ゴドルフィンがスウェイン(1998年)、デイラミ(1999年)、ファンタスティックライト(2001年)、グランデラ(2002年)と4勝すれば、クールモアはジャイアンツコーズウェイ(2000年)、ハイシャパラル(2003年)、オラトリオ(2005年)、ディラントーマス(2006、2007年)で5勝と激しく火花を散らした。

愛チャンピオンSを2勝以上した馬はディラントーマスとマジカル(2019、2020年)の2頭おり、どちらもエイダン・オブライエン調教師の管理馬。クールモアの競走馬を管理する同師は、2000年の初勝利から2023年までに通算12勝を挙げて調教師による最多勝利記録を保持しているほか、2023年にはオーギュストロダンの勝利により5連覇を達成し、V.オブライエン師の連続優勝記録も更新した。

騎手による勝利記録はM.キネーン元騎手の7勝が歴代最多。ゴールデンホーンなど計6勝のL.デットーリ騎手が現役最多で、2023年まで3連覇中のR.ムーア騎手が5勝で続く。なお、レースレコードはスノーフェアリー(2012年)による2分00秒92。同馬は2010年と2011年に日本のエリザベス女王杯も連覇している。

日本調教馬の出走歴は2019年のディアドラ(4着)のみ。アイルランドの競馬に日本調教馬が参戦するのも当時が初めてだった。

アイリッシュチャンピオンステークス 過去レース結果(歴代優勝馬)HISTORY

レース日 調教国 馬名 性齢 騎手 調教師 タイム
2023年9月9日 アイルランドアイルランド オーギュストロダン 牡3 R.ムーア A.オブライエン 2:02:68
2022年9月10日 アイルランドアイルランド ルクセンブルク 牡3 R.ムーア A.オブライエン 2:12:10
2021年9月11日 アイルランドアイルランド セントマークスバシリカ 牡3 R.ムーア A.オブライエン 2:11:19
2020年9月12日 アイルランドアイルランド マジカル 牝5 S.ヘファナン A.オブライエン 2:05:08
2019年9月14日 アイルランドアイルランド マジカル 牝4 R.ムーア A.オブライエン 2:06:49
2018年9月15日 イギリスイギリス ロアリングライオン 牡3 O.マーフィー J.ゴスデン 2:07:21
2017年9月9日 イギリスイギリス デコレーテッドナイト 牡5 A.アッゼニ R.チャールトン 2:08:36
2016年9月10日 フランスフランス アルマンゾル 牡3 C.スミヨン JC.ルジェ 2:08:93
2015年9月12日 イギリスイギリス ゴールデンホーン 牡3 L.デットーリ J.ゴスデン 2:05:41
2014年9月13日 イギリスイギリス ザグレーギャツビー 牡3 R.ムーア K.ライアン 2:03:18
2013年9月7日 イギリスイギリス ザフューグ 牝4 W.ビュイック J.ゴスデン 2:05:22
2012年9月8日 イギリスイギリス スノーフェアリー 牝5 L.デットーリ E.ダンロップ 2:00:92
2011年9月3日 アイルランドアイルランド ソーユーシンク 牡5 S.ヘファナン A.オブライエン 2:04:20
2010年9月4日 アイルランドアイルランド ケープブランコ 牡3 S.ヘファナン A.オブライエン 2:03:89
2009年9月5日 アイルランドアイルランド シーザスターズ 牡3 M.キネーン J.オックス 2:03:90
2008年9月7日 アイルランドアイルランド ニューアプローチ 牡3 K.マニング J.ボルジャー 2:07:50
2007年9月8日 アイルランドアイルランド ディラントーマス 牡4 K.ファロン A.オブライエン 2:02:27
2006年9月9日 アイルランドアイルランド ディラントーマス 牡3 K.ファロン A.オブライエン 2:02:90
2005年9月10日 アイルランドアイルランド オラトリオ 牡3 K.ファロン A.オブライエン 2:03:90
2004年9月11日 アイルランドアイルランド アザムール 牡3 M.キネーン J.オックス 2:01:90
2003年9月6日 アイルランドアイルランド ハイシャパラル 牡4 M.キネーン A.オブライエン 2:03:30
2002年9月7日 イギリスイギリス グランデラ 牡4 L.デットーリ S.ビン・スルール 2:04:70
2001年9月8日 イギリスイギリス ファンタスティックライト 牡5 L.デットーリ S.ビン・スルール 2:01:80
2000年9月9日 アイルランドアイルランド ジャイアンツコーズウェイ 牡3 M.キネーン A.オブライエン 2:03:10

※2000年以降を記載

アイリッシュチャンピオンステークス 日本馬の過去成績HISTORY

馬名 着順 性齢 騎手 調教師
2019 ディアドラ 4 牝5 O.マーフィー 橋田満
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