チャーチルダウンズ競馬場といえばケンタッキーダービーの開催場であり、アメリカ競馬の象徴と言うべきコース。舞台となるダート2000mは日本ダービーが行われる東京競馬場の芝2400mと同様、スタンド前の直線からトラックを1周する。最終コーナーからフィニッシュラインまでは約380m。第1コーナーまでのホームストレッチ自体は約450mある。タイム計測の始点はゲートの約14m先にあり、1973年のケンタッキーダービーで伝説の名馬セクレタリアトがマークした2000mの1分59秒40は、40年余りが経過した現在も破られていない。
ダートコースの内側には、1周1400mの芝コースもあり、こちらは1985年に増設された。1000mから2400mまで6つの距離設定が可能で、芝は牧草など欧米では一般的なフェスクが9割、残りはケンタッキーブルーグラスという混合になる。1600mのレコードは1分33秒78、2400mは2分26秒50だが、レコード更新は全ての距離区分で10年余り停滞している。