ドバイシーマクラシック 2023/3/26(日) 01:00発走 メイダン競馬場

日本馬挑戦の歴史JAPANESE HISTORY

2022年のシャフリヤール、日本に8年ぶりの勝利をもたらす

ドバイシーマクラシックにおける日本調教馬は、G2時代の2001年にステイゴールドが2頭目の参戦にして早々と初優勝を飾った。大舞台で勝ち切れない善戦マンのステイゴールドが、当時の世界王者ファンタスティックライトとの接戦を制す劇的な内容に加え、ドバイにおける日本馬の初勝利だったこともあり、競馬関係者やファンにドバイWC開催への関心を引きつける大きな役割を担った。

5年後の2006年には、有馬記念でディープインパクトを撃破する金星を挙げたばかりのハーツクライが4馬身1/4差の圧勝劇。その実力を改めて証明する強烈なパフォーマンスで日本に2勝目をもたらした。この時点で、日本調教馬はWCデーに行われる他のG1レースを未勝利。相性の良さを印象づけ、このまま遠征をリードするレースになると思われた。

しかし、それからは前年に牝馬二冠のブエナビスタ(2010年)、同じく牝馬三冠のジェンティルドンナ(2013年)が2着に終わるなど勝利に見放される年が続いた。そして2014年にジェンティルドンナが再挑戦すると、苦しい展開を跳ね返す勝負根性でリベンジに成功。日本調教馬はハーツクライから8年ぶりとなる3勝目を挙げた。

不参戦の年も少なくなかった日本調教馬は、2013年から毎年遠征するようになり、頭数も増加。2016年には初めて2頭が入着(2着=ドゥラメンテ、3着=ラストインパクト)を果たした。さらに2019年のシュヴァルグラン(2着)とスワーヴリチャード(3着)、2021年もクロノジェネシス(2着)とラヴズオンリーユー(3着)の2頭が入着。白星を手にするには至らないものの、着実に存在感を増していった。

そして、2022年はダービー馬シャフリヤールが待望の4勝目を挙げた。ハーツクライからジェンティルドンナ、そしてシャフリヤールと、G1昇格後の勝利は8年周期ということになる。同時にオーソリティも3着を確保し、遠征機会では2019年から3年連続(2020年は開催中止)で2頭以上が入着を果たしている。

馬名 性齢 着順 騎手 調教師
2022 シャフリヤール 牡4 1 C.デムーロ 藤原英昭
オーソリティ 牡5 3 C.ルメール 木村哲也
ユーバーレーベン 牝4 5 D.レーン 手塚貴久
グローリーヴェイズ 牡7 8 C.スミヨン 尾関知人
ステラヴェローチェ 牡4 9 M.デムーロ 須貝尚介
2021 クロノジェネシス 牝5 2 北村友一 斉藤崇史
ラヴズオンリーユー 牝5 3 O.マーフィー 矢作芳人
2019 シュヴァルグラン 牡7 2 H.ボウマン 友道康夫
スワーヴリチャード 牡5 3 J.モレイラ 庄野靖志
レイデオロ 牡5 6 C.ルメール 藤沢和雄
2018 レイデオロ 牡4 4 C.ルメール 藤沢和雄
モズカッチャン 牝4 6 C.デムーロ 鮫島一歩
サトノクラウン 牡6 7 J.モレイラ 堀宣行
2017 サウンズオブアース 牡6 6 C.ルメール 藤岡健一
2016 ドゥラメンテ 牡4 2 M.デムーロ 堀宣行
ラストインパクト 牡6 3 J.モレイラ 角居勝彦
ワンアンドオンリー 牡5 5 武豊 橋口慎介
2015 ワンアンドオンリー 牡4 3 C.デムーロ 橋口弘次郎
ハープスター 牝4 8 R.ムーア 松田博資
2014 ジェンティルドンナ 牝5 1 R.ムーア 石坂正
デニムアンドルビー 牝4 10 浜中俊 角居勝彦
2013 ジェンティルドンナ 牝4 2 岩田康誠 石坂正
トレイルブレイザー 牡6 11 武豊 池江泰寿
2011 ルーラーシップ 牡4 6 C.スミヨン 角居勝彦
2010 ブエナビスタ 牝4 2 O.ペリエ 松田博資
2007 ポップロック 牡6 6 O.ペリエ 角居勝彦
2006 ハーツクライ 牡5 1 C.ルメール 橋口弘次郎
2002 ホットシークレット セ6 7 柴田善臣 後藤由之
2001 ステイゴールド 牡7 1 武豊 池江泰郎
2000 ゴーイングスズカ 牡7 5 芹沢純一 橋田満