香港マイル（G1）
2025年12月14日 (日) 17:05［現地時間 2025年12月14日 (日) 16:05］
香港 シャティン競馬場
芝右1600m 3歳以上
負担重量：4歳以上＝牡・セン馬 57kg、牝馬 55.5kg　3歳＝牡・セン馬 56.5kg（同南半球産 51.5kg）、牝馬 55kg（同南半球産 49.5kg）

賞金総額：3600万香港ドル（約7億2000万円）
1着賞金：2016万香港ドル（約4億320万円）
※1香港ドル＝20円で換算

香港カップと同様に前年との比較で賞金規模に変化はないが、円建ての賞金総額は前年比で7000万円余り、1着賞金も4000万円余り上昇した。安田記念とマイルCSの総額3億9060万円、1着1億8000万円を大きく上回り、芝のマイル戦としては世界屈指の賞金水準を誇る。

IFHA（国際競馬統括機関連盟）による2024年の「世界のトップ100G1レース」では42位タイ（レースレーティング118.50）で、2023年の18位タイ（同120.50）より大きく順位を落とした。その一方、安田記念は前年の41位タイから2024年に16位（同120.50）へと上昇したが、2000mを主戦場とする香港のロマンチックウォリアーが制している。

香港マイルの歴史は1991年に創設された1400mの香港招待ボウルに始まる。1993年に香港国際ボウルに改称して翌年には国際G3の格付けを受け、1995年にG2へと格上げ。1999年の香港スプリント新設に伴って距離を1600mへ延伸し、それに合わせて香港マイルへと名称を改めた。G1昇格は翌年の2000年に果たしている。

エイシンプレストンが日本調教馬として初制覇を果たす2001年まで外国からの遠征馬11連勝するなど、レース創設当初は地元の香港勢が苦戦していた。しかし、2002年にオリンピックエクスプレスが初優勝したあたりから様相が一変。2006年から2014年までグッドババの3連覇を含む9連勝、さらに2024年までの19年間では17勝と立場を逆転した。なお、3連覇を達成したグッドババのほかに、ゴールデンシックスティも2020年、2021年、2023年と計3勝している。

日本調教馬はエイシンプレストン以降にハットトリック（2005年）、モーリス（2015年）、アドマイヤマーズ（2019年）が優勝。G1昇格後では外国からの遠征馬による5勝のうち4勝を記録している。アドマイヤマーズはレース史上唯一の3歳馬による勝利でもある。

※G1昇格後の優勝馬について記載