ドバイワールドカップ 2025/4/6(日) 02:30発走 メイダン競馬場

レース概要・過去結果HISTORY

昨年のドバイワールドCはローレルリバーが圧勝。(Photo by Kazuhiro Kuramoto)

ドバイワールドカップ 競走条件・賞金HISTORY

ドバイワールドカップ(G1)
2025年4月6日 (日) 02:30[現地時間 2025年4月5日 (土) 21:30]
UAE メイダン競馬場
ダート左2000m 南半球産馬3歳以上、北半球産馬4歳以上
負担重量:4歳以上=牡・セン馬 57kg、牝馬 55kg (南半球産3歳馬の出馬投票があった場合 4歳以上=牡・セン馬 57.5kg、牝馬 55.5kg 南半球産3歳=牡・セン馬 55kg、牝馬 53kg)

賞金総額:1200万米ドル(約18億円)
1着賞金:696万米ドル(約10億4400万円)
※1米ドル=150円で換算

ドバイワールドカップ 歴史HISTORY

1996年の創設当時は世界最高の賞金総額400万ドルを誇った。国際格付けはリステッドに過ぎなかったが、記念すべき第1回は北米の歴代賞金王(当時)となるシガーの招へいに成功。同じく北米の強豪ソウルオブザマターとの一騎打ちを制し、結果も伴ったことがイベントの権威づけと発展の礎になったと評されている。2年後の1998年にはG1の格付けを受けた。

レースは第1回からナドアルシバ競馬場のダート2000mを舞台としていたが、2010年にメイダン競馬場が開場し、コースもダートからタペタ素材のオールウェザー(AW)に変更。それを機に優勢だった北米や地元UAEの他にフランスや日本からも優勝馬が誕生し、ワールドカップにふさわしい国際色を伴うようになった。

しかし、その一方で主役を担ってきた北米調教馬の遠征が減少。厳しい気候の中でタペタ素材の安定性にも課題があり、2015年から再びダートに回帰した。ただ、AW開催の5年間を含めても北米と地元UAE調教馬の優勢は変わらず、両国を除くと他に3か国で計4勝しかしていない。

賞金総額は2019年に1200万ドルまで上昇したが、2020年に賞金総額2000万ドルのサウジカップが創設されたことにより、長らく守ってきた世界最高賞金レースの座を明け渡した。その2020年は新型コロナウイルスの世界的流行によりアンダーカードを含む開催そのものが取り止めとなり、2021年にあらためて第25回開催を行う順延措置が取られた。この2025年も引き続き総額1200万ドル、1着696万ドルで実施される。

なお、昨シーズン(2023/2024シーズン)は重賞をはじめとするレースプログラムが様変わりしたが、今シーズンはメイダン競馬場での週1日の開催が2日追加となり、そのうちの1日はワールドカップデーの前哨戦がそろう「スーパーサタデー」の後に組み込まれた。これにより3月末だったワールドカップデーの開催が4月の第1週へ繰り下がり、スーパーサタデーから中3週の間隔が中4週に広がっている。ドバイWCが4月に開催されるのは荒天で順延となった1997年以来のことになる。

また、開催月が替わったことにより各レースで馬齢重量の基準も変更となっている。ドバイWCの場合、昨年は南半球産3歳馬が出走する場合は古馬との斤量差が3kgになるよう調整されていたが、今年は2.5kgとなる。したがって、南半球産3歳馬が出走すると古馬は57.5kgを負担する(牝馬は各2kg減)。

日本調教馬は1996年の第1回(ライブリマウント)から参戦して長らく苦戦が続いたものの、AW施行の2011年にヴィクトワールピサが初制覇し、2着のトランセンドとともにワンツーフィニッシュ。そして、ダート施行では2023年にウシュバテソーロが待望の初優勝を飾り、2024年も2着に続いた。2001年トゥザヴィクトリー、2021年チュウワウィザードの2着と合わせ、2勝、2着4回という実績は、北米とUAEには大きく離されているものの3番手につけ、近年は第3勢力と呼べるほど存在感を増している。

各レースに対応する現地前哨戦の勝ち馬には優先出走権が与えられ、さらに本番でも優勝すると賞金総額の10%に相当する褒賞金も交付される。ドバイWCの場合はアルマクトゥームチャレンジとアルマクトゥームクラシックの2レースが対象で、褒賞金は120万ドルとなる。

ドバイワールドカップ 過去レース結果(歴代優勝馬)HISTORY

レース日 調教国 馬名 性齢 騎手 調教師 タイム
2024年3月30日 UAEUAE ローレルリバー 牡6 T.オシェア B.シーマー 2:02:31
2023年3月25日 日本日本 ウシュバテソーロ 牡6 川田将雅 高木登 2:03:25
2022年3月26日 アメリカアメリカ カントリーグラマー 牡5 L.デットーリ B.バファート 2:04:97
2021年3月27日 アメリカアメリカ ミスティックガイド 牡4 L.サエス M.スティッドハム 2:01:61
2020年3月28日   中止        
2019年3月30日 UAEUAE サンダースノー 牡5 C.スミヨン S.ビン・スルール 2:03:87
2018年3月31日 UAEUAE サンダースノー 牡4 C.スミヨン S.ビン・スルール 2:01:38
2017年3月25日 アメリカアメリカ アロゲート 牡4 M.スミス B.バファート 2:02:15
2016年3月26日 アメリカアメリカ カリフォルニアクローム 牡5 V.エスピノーザ A.シャーマン 2:01:83
2015年3月28日 UAEUAE プリンスビショップ セ8 W.ビュイック S.ビン・スルール 2:03:24
2014年3月29日 UAEUAE アフリカンストーリー セ7 S.デソウサ S.ビン・スルール 2:01:61
2013年3月30日 アメリカアメリカ アニマルキングダム 牡5 J.ロザリオ G.モーション 2:03:21
2012年3月31日 UAEUAE モンテロッソ 牡5 M.バルザローナ M.アルザルーニ 2:02:67
2011年3月26日 日本日本 ヴィクトワールピサ 牡4 M.デムーロ 角居勝彦 2:05:94
2010年3月27日 フランスフランス グロリアデカンペオン 牡6 T.ペレイラ P.バリー 2:03:83
2009年3月28日 アメリカアメリカ ウェルアームド セ6 A.グライダー E.ハーティー 2:01:01
2008年3月29日 アメリカアメリカ カーリン 牡4 R.アルバラード S.アスムッセン 2:00:15
2007年3月31日 アメリカアメリカ インヴァソール 牡5 F.ハラ K.マクローリン 1:59:97
2006年3月25日 UAEUAE エレクトロキューショニスト 牡5 L.デットーリ S.ビン・スルール 2:01:32
2005年3月26日 アメリカアメリカ ロージズインメイ 牡5 J.ヴェラスケス D.ローマンズ 2:02:17
2004年3月27日 アメリカアメリカ プレザントリーパーフェクト 牡6 A.ソリス R.マンデラ 2:00:24
2003年3月29日 UAEUAE ムーンバラッド 牡4 L.デットーリ S.ビン・スルール 2:00:48
2002年3月23日 UAEUAE ストリートクライ 牡4 J.ベイリー S.ビン・スルール 2:01:18
2001年3月24日 アメリカアメリカ キャプテンスティーヴ 牡4 J.ベイリー B.バファート 2:00:40
2000年3月25日 UAEUAE ドバイミレニアム 牡4 L.デットーリ S.ビン・スルール 1:59:50
1999年3月28日 UAEUAE アルムタワケル 牡4 R.ヒルズ S.ビン・スルール 2:00:65
1998年3月28日 アメリカアメリカ シルバーチャーム 牡4 G.スティーヴンス B.バファート 2:04:29
1997年4月3日 イギリスイギリス シングスピール 牡5 J.ベイリー M.スタウト 2:01:91
1996年3月27日 アメリカアメリカ シガー 牡6 J.ベイリー W.モット 2:03:84

ドバイワールドカップ 日本馬の過去成績HISTORY

馬名 着順 性齢 騎手 調教師
2024 ウシュバテソーロ 2 牡7 川田将雅 高木登
ウィルソンテソーロ 4 牡5 原優介 小手川準
ドゥラエレーデ 5 牡4 B.ムルザバエフ 池添学
デルマソトガケ 6 牡4 O.マーフィー 音無秀孝
2023 ウシュバテソーロ 1 牡6 川田将雅 高木登
テーオーケインズ 4 牡6 O.マーフィー 高柳大輔
クラウンプライド 5 牡4 D.レーン 新谷功一
パンサラッサ 10 牡6 吉田豊 矢作芳人
ジオグリフ 11 牡4 C.ルメール 木村哲也
カフェファラオ 12 牡6 J.モレイラ 堀宣行
ヴェラアズール 13 牡6 C.デムーロ 渡辺薫彦
ジュンライトボルト 15 牡6 R.ムーア 友道康夫
2022 チュウワウィザード 3 牡7 川田将雅 大久保龍志
2021 チュウワウィザード 2 牡6 戸崎圭太 大久保龍志
2019 ケイティブレイブ 取消 牡6 J.モレイラ 杉山晴紀
2018 アウォーディー 6 牡8 武豊 松永幹夫
2017 アウォーディー 5 牡7 武豊 松永幹夫
ラニ 8 牡4 R.ムーア 松永幹夫
アポロケンタッキー 9 牡5 C.ルメール 山内研二
ゴールドドリーム 14 牡4 J.モレイラ 平田修
2016 ホッコータルマエ 9 牡7 幸英明 西浦勝一
2015 ホッコータルマエ 5 牡6 幸英明 西浦勝一
エピファネイア 9 牡5 C.スミヨン 角居勝彦
2014 ベルシャザール 11 牡6 C.ルメール 松田国英
ホッコータルマエ 16 牡5 幸英明 西浦勝一
2012 エイシンフラッシュ 6 牡5 C.ルメール 藤原英昭
スマートファルコン 10 牡7 武豊 小崎憲
トランセンド 13 牡6 藤田伸二 安田隆行
2011 ヴィクトワールピサ 1 牡4 M.デムーロ 角居勝彦
トランセンド 2 牡5 藤田伸二 安田隆行
ブエナビスタ 8 牝5 R.ムーア 松田博資
2010 レッドディザイア 11 牝4 C.スミヨン 松永幹夫
2009 カジノドライヴ 8 牡4 安藤勝己 藤沢和雄
2008 ヴァーミリアン 12 牡6 武豊 石坂正
2007 ヴァーミリアン 4 牡5 C.ルメール 石坂正
2006 カネヒキリ 4 牡4 武豊 角居勝彦
スターキングマン 7 牡7 O.ペリエ 森秀行
2005 アジュディミツオー 6 牡4 内田博幸 川島正行
2004 アドマイヤドン 8 牡5 安藤勝己 松田博資
リージェントブラフ 9 牡8 吉田豊 大久保洋吉
サイレントディール 12 牡4 武豊 池江泰郎
2002 アグネスデジタル 6 牡5 四位洋文 白井寿昭
トゥザヴィクトリー 11 牝6 O.ペリエ 池江泰郎
2001 トゥザヴィクトリー 2 牝5 武豊 池江泰郎
レギュラーメンバー 9 牡4 松永幹夫 山本正司
2000 ワールドクリーク 6 牡5 加藤和宏 新井仁
1998 キョウトシチー 6 牡7 松永幹夫 中尾謙太郎
1997 ホクトベガ 中止 牝7 横山典弘 中野隆義
1996 ライブリマウント 6 牡5 石橋守 柴田不二男
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