香港カップ 2025/12/14(日) 17:45発走 シャティン競馬場

レース概要・過去結果HISTORY

昨年はロマンチックウォリアーが香港カップ3連覇を達成。(Photo by Kazuhiro Kuramoto)

香港カップ 競走条件・賞金HISTORY

香港カップ(G1)
2025年12月14日 (日) 17:45[現地時間 2025年12月14日 (日) 16:45]
香港 シャティン競馬場
芝右2000m 3歳以上
負担重量:4歳以上=牡・セン馬 57kg、牝馬 55.5kg 3歳=牡・セン馬 56kg(同南半球産 51kg)、牝馬 54kg(同南半球産 49kg)

賞金総額:4000万香港ドル(約8億円)
1着賞金:2240万香港ドル(約4億4800万円)
※1香港ドル=20円で換算

香港カップ 歴史HISTORY

賞金規模は前年から変わらないものの、為替動向により円建てではわずかに上昇。天皇賞(秋)は2025年に総額6億5100万円、1着3億円に増額されたが、それをなお上回っている。また、IFHA(国際競馬統括機関連盟)による2024年の「世界のトップ100G1レース」も26位タイ(レースレーティング119.50)で、天皇賞(秋)の25位(同119.75)と拮抗している。

香港カップはマレーシアとすでに廃止となったシンガポールの競馬を統括するマラヤン競馬協会を対象とする招待レースとして1988年1月24日に産声をあげた。当時は香港招待カップの名称で芝1800mを舞台とし、賞金総額も147万香港ドルに過ぎなかった。

その後、招待国の段階的な拡大を図る中で1992年には馬インフルエンザの発生により開催中止となるも、1993年に国際G3の格付けを受けて香港国際カップへと改称。さらに招待国の制限も撤廃した。翌1994年に国際G2、さらに5年後の1999年には香港競馬史上初の国際G1へと昇格。2000mに距離延長してレース名を香港カップに改め、現在に至る形を作り上げた。香港国際競走のメーンレースらしく、その成立は香港競馬の国際化を象徴している。

日本調教馬は1993年にナリタチカラが初遠征し、G2昇格後の1995年にフジヤマケンザンが初優勝。G2時代では1998年にミッドナイトベットも優勝している。G1昇格後では2001年にアグネスデジタルが初制覇を飾ったものの、それ以降は勝利から遠ざかって2015年にエイシンヒカリが14年ぶりの優勝。それを機に優勝争いの常連となり、2016年もモーリスが制すと、2019年からウインブライト、ノームコア(2020年)、ラヴズオンリーユー(2021年)が3連覇して通算8勝を手にしている。

同一馬による連覇は2011年と2012年のカリフォルニアメモリーが初めて達成し、2022年から2024年まではロマンチックウォリアーが3連覇。香港国際競走における3連覇は香港マイルのグッドババと合わせて2例しかない。

香港カップ 過去レース結果(歴代優勝馬)HISTORY

レース日 調教国 馬名 性齢 騎手 調教師 タイム
2024年12月8日 香港香港 ロマンチックウォリアー セ6 J.マクドナルド C.シャム 2:00:51
2023年12月10日 香港香港 ロマンチックウォリアー セ5 J.マクドナルド C.シャム 2:02:00
2022年12月11日 香港香港 ロマンチックウォリアー セ4 J.マクドナルド C.シャム 1:59:70
2021年12月12日 日本日本 ラヴズオンリーユー 牝5 川田将雅 矢作芳人 2:00:66
2020年12月13日 日本日本 ノームコア 牝5 Z.パートン 萩原清 2:00:50
2019年12月8日 日本日本 ウインブライト 牡5 松岡正海 畠山吉宏 2:00:52
2018年12月9日 香港香港 グロリアスフォーエバー セ4 S.デソウサ F.ロー 2:01:71
2017年12月10日 香港香港 タイムワープ セ4 Z.パートン A.クルーズ 2:01:63
2016年12月11日 日本日本 モーリス 牡5 R.ムーア 堀宣行 2:00:95
2015年12月13日 日本日本 エイシンヒカリ 牡4 武豊 坂口正則 2:00:60
2014年12月14日 香港香港 デザインズオンローム セ4 J.モレイラ J.ムーア 2:01:96
2013年12月8日 香港香港 アキードモフィード 牡4 D.ホワイト R.ギブソン 2:01:96
2012年12月9日 香港香港 カリフォルニアメモリー セ6 M.チャドウィック A.クルーズ 2:03:09
2011年12月11日 香港香港 カリフォルニアメモリー セ5 M.チャドウィック A.クルーズ 2:04:57
2010年12月12日 イギリスイギリス スノーフェアリー 牝3 R.ムーア E.ダンロップ 2:02:96
2009年12月13日 フランスフランス ヴィジオンデタ 牡4 O.ペリエ E.リボー 2:01:86
2008年12月14日 南アフリカ南アフリカ イーグルマウンテン 牡4 K.シェイ M.デ・コック 2:00:92
2007年12月9日 UAEUAE ラモンティ 牡5 L.デットーリ S.ビン・スルール 2:02:80
2006年12月10日 フランスフランス プライド 牝6 C.ルメール A.ドゥロワイエデュプレ 2:01:60
2005年12月11日 香港香港 ヴェンジェンスオブレイン セ5 A.デルペッチ D.フェラリス 2:04:50
2004年12月12日 アイルランドアイルランド アレクサンダーゴールドラン 牝3 K.マニング J.ボルジャー 2:03:30
2003年12月14日 イギリスイギリス ファルブラヴ 牡5 L.デットーリ L.クマーニ 2:00:90
2002年12月15日 香港香港 プレシジョン セ4 M.キネーン D.オートン 2:07:10
2001年12月16日 日本日本 アグネスデジタル 牡4 四位洋文 白井寿昭 2:02:80
2000年12月17日 UAEUAE ファンタスティックライト 牡4 L.デットーリ S.ビン・スルール 2:02:20
1999年12月12日 フランスフランス ジムアンドトニック セ5 G.モッセ F.ドゥーメン 2:01:40

※G1昇格後の優勝馬について記載

香港カップ 日本馬の過去成績HISTORY

馬名 着順 性齢 騎手 調教師
2024 リバティアイランド 2 牝4 川田将雅 中内田充正
タスティエーラ 3 牡4 D.レーン 堀宣行
2023 ヒシイグアス 3 牡7 J.モレイラ 堀宣行
プログノーシス 5 牡5 川田将雅 中内田充正
ローシャムパーク 8 牡4 D.レーン 田中博康
2022 ダノンザキッド 2 牡4 北村友一 安田隆行
ジオグリフ 6 牡3 W.ビュイック 木村哲也
ジャックドール 7 牡4 武豊 藤岡健一
レイパパレ 9 牝5 J.モレイラ 高野友和
パンサラッサ 10 牡5 吉田豊 矢作芳人
2021 ラヴズオンリーユー 1 牝5 川田将雅 矢作芳人
ヒシイグアス 2 牡5 J.モレイラ 堀宣行
レイパパレ 6 牝4 C.スミヨン 高野友和
2020 ノームコア 1 牝5 Z.パートン 萩原清
ウインブライト 2 牡6 松岡正海 畠山吉宏
ダノンプレミアム 4 牡5 W.ビュイック 中内田充正
2019 ウインブライト 1 牡5 松岡正海 畠山吉宏
2018 ディアドラ 2 牝4 C.ルメール 橋田満
サングレーザー 4 牡4 J.モレイラ 浅見秀一
ステファノス 9 牡7 W.ビュイック 藤原英昭
2017 ネオリアリズム 3 牡6 J.モレイラ 堀宣行
ステファノス 4 牡6 H.ボウマン 藤原英昭
スマートレイアー 5 牝7 武豊 大久保龍志
2016 モーリス 1 牡5 R.ムーア 堀宣行
ステファノス 3 牡5 C.スミヨン 藤原英昭
ラブリーデイ 4 牡6 H.ボウマン 池江泰寿
クイーンズリング 9 牝4 M.デムーロ 吉村圭司
エイシンヒカリ 10 牡5 武豊 坂口正則
2015 エイシンヒカリ 1 牡4 武豊 坂口正則
ヌーヴォレコルト 2 牝4 R.ムーア 斎藤誠
ステファノス 10 牡4 戸崎圭太 藤原英昭
サトノアラジン 11 牡4 J.マクドナルド 池江泰寿
2014 アルキメデス 7 牡5 岩田康誠 藤原英昭
2013 トウケイヘイロー 2 牡4 武豊 清水久詞
2009 クィーンスプマンテ 10 牝5 田中博康 小島茂之
2007 シャドウゲイト 5 牡5 田中勝春 加藤征弘
2006 アドマイヤムーン 2 牡3 武豊 松田博資
ディアデラノビア 7 牝4 福永祐一 角居勝彦
2004 ダンスインザムード 13 牝3 O.ペリエ 藤沢和雄
2003 エイシンプレストン 7 牡6 福永祐一 北橋修二
マグナーテン 13 セ7 K.デザーモ 藤沢和雄
2002 エイシンプレストン 5 牡5 福永祐一 北橋修二
2001 アグネスデジタル 1 牡4 四位洋文 白井寿昭
1999 エアジハード 取消 牡4   伊藤正徳
1998 ミッドナイトベット 1 牡4 河内洋 長浜博之
1997 サイレンススズカ 5 牡3 武豊 橋田満
1996 シーズグレイス 9 牝3 福永祐一 森秀行
1995 フジヤマケンザン 1 牡7 蛯名正義 森秀行
1994 フジヤマケンザン 4 牡6 蛯名正義 森秀行
1993 ナリタチカラ 7 牡5 武豊 大久保正陽
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