キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(G1)
2026年7月25日 (土) 23:35[現地時間 2026年7月25日 (土) 15:35]
英国 アスコット競馬場
芝右2390m 3歳以上
負担重量:4歳以上=牡・セン馬61kg、牝馬 60kg 3歳=牡・セン馬 56kg、牝馬 55㎏
賞金総額:200万ポンド(約4億4000万円)
1着賞金:113万4200ポンド(約2億5000万円)
※1ポンド=218円で換算
かつて、英国には1946年に創設のジョージ6世ステークス(芝16ハロン)と、同じく1948年のクイーンエリザベスステークス(芝12ハロン)という2つのレースが存在していた。それぞれの名称は、現在の英国王チャールズ3世の祖父母である国王夫妻に由来しているが、アスコット競馬場が国際的地位のあるレースを開催するべく1951年に統廃合。芝12ハロンのキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスとして生まれ変わった。
1951年は大英博覧会の100周年に当たり、記念事業として英国祭(Festival of Britain)が開催されたため、それに合わせて第1回はキングジョージ6世&クイーンエリザベス・フェスティバル・オブ・ブリテンSの名称で実施。1着賞金は英国の競馬史上最高となる2万5322ポンドだった。1972年にはスポンサーの採用を始め、1975年から2006年までは世界的なダイヤモンド商社のデビアス社がスポンサーについたことから、キングジョージ6世&クイーンエリザベス・ダイヤモンドSの名称で施行された。
歴史こそ1920年創設の凱旋門賞より浅いものの、欧州各国のダービーから程良い間隔があり、12ハロン路線の3歳馬と古馬の最強クラスが初めて相まみえるレースとして世界的に高い地位を築いている。IFHA(国際競馬統括機関連盟)発表の「世界のトップ100G1レース」では、芝12ハロンのレースとして2024年に首位(全体4位)、2025年もジャパンカップに次いで2位(全体4位)に評価され、それぞれ凱旋門賞を上回った。
賞金総額は2024年の125万ポンドから2025年の150万ポンド、そして2026年には英国史上最高の総額200万ポンド(約4億4000万円)、1着賞金113万4200ポンド(約2億5000万円)と増額してきた。ただ、凱旋門賞(総額約9億円、1着5億1426万円)との比較では半分ほどの規模となっている。
3歳馬と古馬の関係は、2025年までの計75回で3歳馬の31勝に対して古馬は44勝。創設当初は3歳馬が3連勝した。1954年の第4回に初優勝した古馬は、1952年のジョージ6世崩後に即位したエリザベス2世が、父から相続したオリオールだった。
その後、1970年から2000年までの計31回で3歳馬が18勝と古馬に優勢な時期もあったが、21世紀に入ってからの計25回で3歳馬は6勝しか挙げられていない。最後に優勝したのは2021年のアダイヤーで、3歳馬は直近10年でわずかに2勝。同期間では牝馬が3勝しているが、いずれもエネイブルが成し遂げた偉業であり、3歳馬の1勝にもエネイブルの白星が含まれている。また、1986年から出走可能になったセン馬の初優勝は2024年のゴリアットで、2025年にカランダガンも続いて直近は連勝している。
なお、凱旋門賞と並んでヨーロッパ中・長距離路線の最高峰に位置づけられているキングジョージだが、地元の英国やアイルランド調教馬の活躍が目立っている。フランス調教馬はレース創設当初こそ英愛勢と互角だったものの、1973年と1974年に連覇したダーリア以降は2000年のモンジューまで白星から遠ざかり、その後は2006年にハリケーンランが優勝。さらに空白期間を経て2024年から前述のゴリアットとカランダガンが連勝している。
連覇はダーリアの他に英国のスウェイン(1997、1998年)、エネイブル(2019、2020年)の3頭おり、2017年にも優勝しているエネイブルは唯一の3勝。2019年までスウェインの6歳が最高齢優勝だったが、2020年にエネイブル、2023年にもフクムが6歳で優勝しており、近年はセン馬と高齢馬の活躍も目立っている。
最多勝利騎手はレスター・ピゴットとランフランコ・デットーリの7勝、最多勝利調教師はマイケル・スタウトの6勝。これまで6頭が参戦した日本調教馬は2006年ハーツクライの3着が最高で、武豊騎手が英国調教馬のホワイトマズルで記録した2着(1994)は日本人騎手による最高着順となっている。
| レース日 | 調教国 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 調教師 | タイム |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025年7月27日 | フランスフランス | カランダガン | セ4 | M.バルザローナ | F.グラファール | 2:29:74 |
| 2024年7月27日 | フランスフランス | ゴリアット | セ4 | C.スミヨン | F.グラファール | 2:27:43 |
| 2023年7月29日 | イギリスイギリス | フクム | 牡6 | J.クローリー | O.バローズ | 2:33:95 |
| 2022年7月23日 | イギリスイギリス | パイルドライヴァー | 牡5 | P.J.マクドナルド | W.ミューア&C.グラシック | 2:29:49 |
| 2021年7月24日 | イギリスイギリス | アダイヤー | 牡3 | W.ビュイック | C.アップルビー | 2:26:54 |
| 2020年7月25日 | イギリスイギリス | エネイブル | 牝6 | L.デットーリ | J.ゴスデン | 2:28:92 |
| 2019年7月27日 | イギリスイギリス | エネイブル | 牝5 | L.デットーリ | J.ゴスデン | 2:32:42 |
| 2018年7月28日 | イギリスイギリス | ポエッツワード | 牡5 | J.ドイル | M.スタウト | 2:25:84 |
| 2017年7月29日 | イギリスイギリス | エネイブル | 牝3 | L.デットーリ | J.ゴスデン | 2:36:22 |
| 2016年7月23日 | アイルランドアイルランド | ハイランドリール | 牡4 | R.ムーア | A.オブライエン | 2:28:97 |
| 2015年7月25日 | イギリスイギリス | ポストポンド | 牡4 | A.アッゼニ | L.クマーニ | 2:31:25 |
| 2014年7月26日 | イギリスイギリス | タグルーダ | 牝3 | P.ハナガン | J.ゴスデン | 2:28:13 |
| 2013年7月27日 | ドイツドイツ | ノヴェリスト | 牡4 | J.ムルタ | A.ヴェーラー | 2:24:60 |
| 2012年7月21日 | ドイツドイツ | デインドリーム | 牝4 | A.シュタルケ | P.シールゲン | 2:31:62 |
| 2011年7月23日 | イギリスイギリス | ナサニエル | 牡3 | W.ビュイック | J.ゴスデン | 2:35:07 |
| 2010年7月24日 | イギリスイギリス | ハービンジャー | 牡4 | O.ペリエ | M.スタウト | 2:26:78 |
| 2009年7月25日 | イギリスイギリス | コンデュイット | 牡4 | R.ムーア | M.スタウト | 2:28:73 |
| 2008年7月26日 | アイルランドアイルランド | デュークオブマーマレード | 牡4 | J.ムルタ | A.オブライエン | 2:27:91 |
| 2007年7月28日 | アイルランドアイルランド | ディラントーマス | 牡4 | J.ムルタ | A.オブライエン | 2:31:11 |
| 2006年7月29日 | フランスフランス | ハリケーンラン | 牡4 | C.スミヨン | A.ファーブル | 2:30:29 |
| 2005年7月23日 | アイルランドアイルランド | アザムール | 牡4 | M.キネーン | J.オックス | 2:28:26 |
| 2004年7月24日 | UAEUAE | ドワイエン | 牡4 | L.デットーリ | S.ビン・スルール | 2:33:18 |
| 2003年7月26日 | アイルランドアイルランド | アラムシャー | 牡3 | J.ムルタ | J.オックス | 2:33:26 |
| 2002年7月27日 | イギリスイギリス | ゴーラン | 牡4 | K.ファロン | M.スタウト | 2:29:70 |
| 2001年7月28日 | アイルランドアイルランド | ガリレオ | 牡3 | M.キネーン | A.オブライエン | 2:27:71 |
| 2000年7月29日 | フランスフランス | モンジュー | 牡4 | M.キネーン | J.ハモンド | 2:29:98 |
※2000年以降を記載